女性が
夜景
大好きな訳
第1108回 2011年12月3日
やってきました12月!夜の街にきらめくイルミネーションが、ロマンティックな気分を盛り上げます!街で、この時期行きたいデートスポットを聞けば、一番人気は「
夜景
」。今回は、なぜ私たちは夜景が好きなのか?その謎を徹底解明します!
①夜景は夏と冬、どちらがキレイに見える?
街で20人の方に、どの季節の夜景が見たいかと尋ねると、18人もの方が冬と回答。そこで、冬と夏の夜景ではどんな違いがあるのか実験です!
夜景写真家の丸田さんが撮影した夏の夜景写真から一枚選び、同じ場所から、構図、時間、シャッタースピードなど、全て同じ条件で冬バージョンの夜景を撮影して頂きました。そして、この2枚の写真を並べ、街行く30人の方に、どちらがキレイだと思うか、何も伝えずに選んでもらうと…なんと25人が冬の夜景と回答!
皆さんは、冬の方が鮮明でキレイだと言います。確かに、写真を見比べてみると、夏は空や光がぼやけているのに対し、冬は空がクッキリと黒く映っています。この違いの理由を専門家に伺うと…「空気中の水分量が大きく関係している」とのこと。
そこで実験!
光るタワーの模型を置いた部屋の湿度を、加湿器などで無理矢理上げて夏の状態を作り、湿度の低い冬の場合と見比べてみます。すると…冬の方が、光の輪郭が鮮明に見えたのです。専門家によると、「空気中には小さなチリが大量にあり、そのチリが水分を含むとふくらみ、光が散乱してしまう」そうです。つまり、冬の夜景がキレイなのは、夏とは違い、湿度が低いため、光の散乱が少ないからだったんです!
湿度が高い夏は、空気中のチリが水分を含みふくらむので、光が散乱してしまう!湿度の低い冬の方が、鮮明な夜景を楽しめるのだ!
②なんで女性は夜景が好きなのか?
街で男女各15人に夜景が好きか尋ねた結果、男性は「好き」と「普通」がほぼ半々だったのに対し、女性は全員「好き」だと回答。そこで、夜景を見る時、男女で一体どんな違いがあるのか実験です!男女各5人の若者に協力してもらいます。まずは、何も知らされていない女性5人にアイマスクをつけてもらい、六本木ヒルズの250mの展望台へ。そこで、「今から景色を1人で好きなだけ見てもらい、飽きたら控え室に戻ってきて下さい」と伝えます。すると…
女性たちは館内を歩き回り、それぞれお気に入りポイントを見つけ座り込み、東京の夜景に釘付けに!1人目が控え室に戻ってきたのは、34分後。そして最後の1人が戻ったのは、なんと52分後。5人の平均は約44分という結果に!続いて、男性5人で全く同じ実験を行います。すると…なんと1人目はたったの4分で戻ってきてしまいました。さらに最後の1人も10分で戻り、結果、5人の平均は約8分でした。
なぜ女性は飽きずに夜景を見ていられるのか、目の専門家に伺うと…「最近の研究で、色の識別能力が男女で差があることがわかった」と言います。
そこで同じ10人に、微妙に色が違う、84個の小さなコマを変化の順番通りに並べるテストに挑戦してもらいます。
制限時間は8分。コマは、色の系統別に4列に分かれていて、1列並べたら次の列へ進みます。すると…84点満点中、男性の平均は44.4点だったのに対し、女性の平均は71.8点と、男性を圧倒!理由を専門家に伺うと…
「男性は赤、緑、青の3種類の細胞で色を識別しているが、女性の半数近くは、濃い赤、薄い赤、緑、青の4種類で識別している」そうです。さらに、「光に対する感受性も女性の方が高い」のだそうです。
女性の半数近くが、男性よりも1種類多い、4種類の細胞で色を識別している!だから女性は夜景をよりキレイに楽しめるのだ!
③「昼間のデート」と「夜景のデート」に違いはあるのか?
ところで、男性にとっても、昼間のデートと夜景デートに違いはあるんでしょうか?そこでこんな実験!彼女がいない男子10人に、クジ引きでABの2グループに分かれてもらいます。まずは、Aグループのメンバーに1人ずつ、横浜みなとみらいを見渡す、大さん橋で待機してもらいます。
もちろん実験内容は秘密。すると、そこへ現れたのは…1人の美女!実は彼女、モデルや女優の仕事をしている、番組が用意した仕掛け人!美女に誘われるまま、ベンチに並んで座り、Aグループには、昼間の港景色を見ながらデートを体験してもらいます。はじめは突然の出来事に戸惑う男子でしたが、すぐにテンションは急上昇!約15分の会話を楽しんだところで、仕掛け人の美女は去ります。そして、Aグループ5人が実験を終え、3時間後…。みなとみらいが夜景に包まれたところで、Bグループの実験開始!彼らにも同じベンチで、美女と夜景を見ながら、同じく15分会話してもらいます。
男子全員が大満足で、デート実験は終わりかと思いきや、ここからが本番!実は、男子たちは思い思いの会話をしたつもりでしたが、仕掛け人の女性は、全員に20個の全く同じキーワードを話していたんです。
そして3日後、男子全員が再集結。そこで行われるのは、会話の内容をどれだけ覚えているかの記憶力テスト!つまり、昼間のデートと夜景のデートで、記憶力に差が出るのかを試す実験だったのです!彼女の名前や誕生日、バッグの柄など、20問出題した結果、昼間のAグループの平均は7.2点だったのに対し、夜景のBグループの平均は16.6点と圧勝!夜景グループに強く記憶が残った理由を専門家に伺うと…「夜景デートという、美しい光を見ながら2人きりで暗闇にいる特殊な環境は、昼間に比べより親近感が増幅し、脳内にドーパミンが出て、記憶が定着しやすいと考えられる」そうです。