知識の宝庫!目がテン!ライブラリー


田舎暮らし特別編[収穫祭2]
第1303回 2015年11月29日


科学者たちの田舎暮らし特別編!目がテン大収穫祭スペシャル2

 2014年11月下旬に荒れ果てた土地で始まった科学者たちの田舎暮らし。様々な分野の科学者たちが集まり開拓していき1年後、秋晴れの良き日、所さんがこの地を訪れ、大収穫祭を開催!この地で採れた収穫物をおいしく料理して食べつくします!

①1年越しの夢…収穫祭で「お赤飯」を食べる!

 松村先生がこの日のためにこの土地の実りを収穫。もち米、そしてマコモ、サトイモ、ニンジン、水菜、ネギとサツマイモなど。「もち米」は10アールあたりで480キロ(玄米)を収穫できました。
 遡ること去年12月、この土地を開墾した際…松村先生は「お赤飯を作って収穫祭を祝いたい」と言っていました。赤飯のために作った水田では、5月に水を入れ代掻きを始め、6月に田植えを行いました。その後、順調に育ったもち米は10月下旬。中にお米が実り、こうべを垂れた稲穂。収穫の時を迎えたしるし。小気味よく刈り取り、紐で結わえて束にします。束を持って行った先はビニールハウス。この作業は"はざがけ"というもの。水分が多いモミイネを乾燥させるため、干す作業です。お米を鳥から守るため、ビニールハウスで干します。2週間後。イネが適度に乾燥したところで、もみを取る脱穀を行います。稲の茎から"もみ"がみるみる取れていき、もみがらを取り除けば玄米になります。さらにその玄米からヌカを取り除く精米を行うと、私たちが見慣れた真っ白なお米に!というわけで、田舎暮らしの最初の料理は、もち米と9月に収穫し乾燥させてあるササゲ豆を使ったお赤飯です!
 今回おいしく調理してくれるのは調理科学の専門家・立松先生と学生の皆さん。普段は大分県の別府大学で地元の郷土料理や防災時の調理などの研究を行っています。今回は、もち米をこの環境にピッタリの調理法「ポリ袋」で調理して頂きます。ご飯を炊き、一緒に茹で卵や野菜炒めもでき、色んなお料理がいっぺんに作ることができるんです。立松先生は災害時、燃料や水を節約できる調理法としてポリ袋調理を研究していて、今回、それが田舎暮らしの調理にも応用できるということでお呼びしました。

<ポリ袋赤飯レシピ>
1.ポリ袋に1日水に漬けたゴハンを1カップ。煮たササゲを25g入れる。
2.水をお米が浸かるくらい入れる。この時、水の圧力を使って袋の中を真空状態にする。これで時短に。
3.あと袋の口をクルクルまいてお湯に漬けるだけ。この時、鍋が100℃以上になるので下に皿を敷き、なべ底にポリ袋が付かないようにする。これで20分待てば完成。
※袋は透明だと水が入ってしまうので、半透明ポリ袋(高密度ポリエチレン)をお使いください。

所さんのポイント
ポイント1
蒸さなくても簡単にできて、おまけに絶品なのだ!


②謎の野菜「マコモ」を食べる!

 中華料理では高級食材であるマコモ。実は、日本でも古くから自生している植物で、昭和32年にヒットした森繁久彌さんの「船頭小唄」にもマコモが歌詞に出てくるのです。
今年6月。松村先生はいまだ栽培方法が確立されていないマコモに、どのような肥料が効果的なのかを実験するため、栽培を開始。夏の間、すくすくと大きく育っていき、11月に入り収穫が始まって、実験データが集まりつつあるのです。
 まず、所さんたちとマコモを収穫します。茎のコブになっているところが食べれる部分。黒穂菌という微生物に感染して10月頃になるとどういうわけか、その部分が太ってきます。感染しないと太くならないのでただの雑草。菌の働きでマコモはできるんです。この部分はタケノコみたいなので「マコモダケ」と呼びます。採れたてのマコモを持って立松先生のところへ。
 マコモダケを厚めに剥いて、オリーブオイルをひいたフライパンでにんにくと一緒に炒めます。味付けは塩コショウだけ。カラフルなマコモ炒めの完成です!
 食感はキンピラのゴボウみたいだけど、お砂糖を使ったみたいな甘みがあります。
 さらにマコモダケを使った料理でもう1品!イノシシ調査で協力してくれている猟友会の方におすそわけして頂いたイノシシの肩肉を使って立松先生が作った料理は「ハンバーグ」。1つはニンニク味、もう1つは生姜味。

所さんのポイント
ポイント2
マコモは未知の味!意外な組み合わせで美味しい料理を堪能できたのだ!




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