大人顔負けの知識と子供の純粋な視点で1つの分野を深く研究している小学生がいます。その姿はまさに、博士!
今回はそんな小学生ならではの視点で意外な発見をする小学生博士を大特集!天守よりお堀や石垣が大好き?小学5年生の城博士!そして、小学1年生で信号機を研究!文部科学大臣に認められた少年!
今回の目がテンは、大人が見逃していた意外な知識が満載!小学生博士の研究に迫ります!
①文部科学大臣に認められた小学6年生の信号機博士
信号機博士の遠山晃大朗くん(小学6年生)。物心ついた頃からなぜか信号機が大好きだったという遠山くん。毎日信号機の絵ばかり書いていたそうです。今から5年前の小学1年生のとき遠山くんがまとめた研究成果があります。遠山くんがずっと抱いていた信号機に関する疑問を調べ、50ページものレポートにまとめたのです。
遠山君の情熱が詰まった研究成果は「図書館を使った調べる学習コンクール」という大会で、文部科学大臣賞に輝いたんです。研究で、大きな武器となったのが、遠山くんの驚くべき行動力!信号機を間近で見て、触ってみたい。そんな場所がないか、お母さんと交番や市役所、警察署にまで聞いて回った結果…探し始めて1週間後。ついに、「千葉信号サービス」という会社にたどり着いたんです。「千葉信号サービス」は、千葉県内の信号機の取り付けを行っている会社。遠山くんの熱意で特別に、信号機を間近に見て触ることができ、多くの疑問を解決することが出来たのです。
遠山くんが抱いた疑問の一つ目は、信号機のLEDについて。「たくさんあるつぶつぶの小さな電球あの電球の数はいくつなのか?」この疑問に対し、普段から信号をよく見ていた遠山くんが立てた予想は、200個くらい。そして実際に、千葉信号サービスで遠山くんが数えた結果…1色に192個の電球が使われており、予想はほぼ的中!
続いての疑問は、歩行者信号の青の点滅は、一体何回で、それは信号機によって違うのか?ということ。1年生だった遠山くんの予想は点滅が10回のところと3回のところがあったので、きっと信号によって違うというものでした。遠山くん、答えがわかった今では、信号機それぞれの点滅の長さを予想できると言います。
そこで点滅の秒数を計ってみると…歩行者用青信号の点滅は、横断歩道の長さと関係していて、多くが10メートルだと4秒、20メートルだと8秒になっているそうです。(※交通状況や歩行者の数により異なる場合もあります)
信号機を徹底的に研究したことで遠山くんに大きな変化が。不思議に思うこと疑問を探すことが遠山くんの日課となり、その後も、疑問を調べてまとめる日々が続きました。1年生の信号機の研究をきっかけに、2年生では鉄道の信号機を調べ…3年生では日本酒を…4年生では落語について取り上げ、いずれも研究成果は高い評価を得て、なんと史上初、4年連続で文部科学大臣賞に輝く快挙を成し遂げたんです。
②小学5年生のお城博士がすすめる"お城の本当の楽しみ方"
続いては、小学5年生のお城博士・岡拓杜くん。物心ついたころから大のお城好き。ゲームよりお城の本を欲しがる熱中ぶり!
城関係の本を全部で53冊持っています!城の知識は専門家も舌を巻くほど!小学3年生の頃から、城の絵を描いていた岡くん。5年生で、今までの知識を総動員して自分の理想とするお城と城下町を畳一畳の紙に描き上げました。それは、海のそばにある、岡くんが思い描く理想の城「岡城」です。内堀と外堀の間には武家屋敷、その周りには町人、農民が暮らす城下町が広がっています。細かく書き込まれた、「岡城」の門や櫓の位置。城下町には造船所や歌舞伎座、奉行所まで。
そんな岡くんが一番好きなお城で、城の楽しみ方を紹介してくれることに!紹介してくれたのは、岡くんが一番好きだという「高松城」。高松城は、岡くんが住む高松市にあり当時、豊臣秀吉の家臣だった生駒親正によって築かれた城です。とはいえ、高松城には天守がありません…岡くんによると、天守がない城でも、楽しむポイントがたくさんあるそう。
まず岡くんが、注目するのは石垣!明治17年、高松城の天守は老朽化により壊され、天守を支えた石垣だけが残りました。
高松城の石垣は「野面積み」といって、自然の石を加工せずにそのまま積み上げたものなんだそうです。石垣の積み方は時代によって違うそうで、石を割った跡が見られる打込み接ぎや成形した石を積み上げた切り込み接ぎという石垣の積み方は、野面積みより新しい時代に作られた可能性が高いそうです。石垣から、時代を感じる…小学生博士、渋い趣味です。
続いて城博士が注目するポイントは「お堀」!この高松城は海の近くにあるので、海の水を利用してお堀の水にしているんだとか。高松城は、かつて城壁が瀬戸内海に面していて、外堀・中堀・内堀、すべての堀に海水が引き込まれ、城内に、船が出入りできた日本初の本格的な海城なんだそう。
続いてのお城を楽しむポイントは「門」。東側にある旭門。ここには、典型的なお城を守る知恵が込められているといいます。旭門は枡形門という、枡の形をしている門。
旭門を入って左側には、もともと「二の門」がありました。枡形門は、初めの門を突破しても、正面に出口はなく、攻めてきた軍勢はここで立ち往生、城側から攻撃しやすくなるんです。さらに、旭門から入って右手には、埋門(うずみもん)という小さな門が。岡くんによると…「この門は、背後から敵を攻撃するために作られたもの」だそう。
旭門から入って、二の門を突破しようとする敵を後ろから攻撃するために作られたものなんだそうです。
最後に、城博士に"お城の本当の楽しみ方"を聞いてみると…「お城には天守だけではなくて色々な発見があるので、ぜひ天守以外もよく見てみて欲しい」と熱く語ってくれました!
|
|