これまで「目がテン!」で、紹介してきたさまざまな錯覚技!
例えば、バストの大きくみえる服や、帽子を被るだけで…大きなつばとの対比効果で顔を小さく見せる方法など!今回はそんな錯覚を利用し、ぽっちゃりとした体型が愛され、グラビアイドルとして15年間活躍し続けている磯山さやかさんを変身させます!磯山さんを、小顔&スリムに!今回の目がテンは、今すぐに使える!役立つ錯覚に迫ります!
①錯覚で太って見える?
番組が用意した、太って見える衣装、監修してくれたのは…錯覚の専門家、大阪大学教授、森川和則先生。まず磯山さんの服装を見て指摘したのは…白やベージュの膨張色は太って見えるので、NG!そして…丸首のトップスもNG!首元が、丸いとすぐ近くにある顔の輪郭も丸く感じてしまうんです。反対に、襟元がV字の服を選ぶと顔はV字の影響をうけ顎のラインがシャープに感じられるんです。
②メークで磯山さやかを小顔に!
錯覚で変身プロジェクト!錯覚メークで小顔に変身!…ここで、実際のメークを行う強力な助っ人が登場!メークアップアーティストの、新見千晶さん。
森川先生の理論に基づき、プロフェッショナルの腕でメークを施してもらいます。ということで、錯覚メークを始めます!錯覚で小顔メーク、まず 使う錯覚は輝度勾配!
輝度勾配とは、顔の輪郭を小さく見せる錯覚。人間の脳は、グラデーションの暗い部分を影であると判断します。
そうすると、中心の明るい部分だけを図形の大きさと解釈するため、小さく錯覚してしまうんです。早速、輝度勾配の錯覚メークをします。
肌より明るい下地とファンデーションを、顔の中心から外側に向かって塗り、フェイスラインはほとんど塗りません。もし顔全体にまんべんなく明るく塗ってしまうと、逆に膨張して見えてしまうので注意です。中心だけを明るくすることで、外側が暗くなるので、輝度勾配の錯覚で顔が小さく見えるんです。
続いて使う錯覚技は、エコー錯視!この錯視を使うのは、眉毛のメーク。眉毛は顔の印象に非常に大きな影響を及ぼすパーツなんだそうです。眉毛が釣り眉気味になっていると、それにつられて頬やアゴも少し引き上げられたような印象になるんです。そのことによって、頬から顎のラインがシャープに細く見えるというわけです。ということで、眉毛をつりぎみに描いていきます。
さらに!眉毛と同様に、頬のチークも斜めに描いていきます。眉とチークを斜めに書くことで、顔が引き上げられ、より小顔に見えるんです。
続いて使う錯覚技は、分割錯視。分割されると元の大きさよりも短く感じるのが、分割錯視。
森川先生によると、この錯視をメークに応用するためには、ノーズシャドウを用いるそうです。ノーズシャドウとは、通常、鼻筋にそって入れる、影を作るメーク。ノーズシャドーで鼻を強調させ、鼻で顔の幅を分割するんです。二分割することで、顔の幅が狭く見えるんです。錯覚メークでは、目頭の脇にちょっとだけシャドーを描くことで鼻筋が強調され、顔を分割することができました。さまざまな錯覚技を利用したメークで磯山さんは小顔に変身することができました!
③メークでどれだけ小顔に見える?
街行く女性30人を対象に、錯覚メークとNGメークとではどちらの顔が小さく見えるのか聞いてみました。すると、なんと30人全員が錯覚メークのほうが小さいと答えたんです。そこで今度は、2つの写真のうち、NGメークの方を0.5%ずつだんだん小さくしていった映像をみてもらい、両方の顔の大きさが同じだと感じるところでストップしてもらいます。
30人の回答を平均した結果は、およそ97%。つまり実物の顔の大きさより3%小さいと感じていたんです。元々の顔の大きさが実は同じだと伝えると…みなさん驚きの様子。たしかに、錯覚メークで小顔に変身することが出来たんです!
④錯覚ファッションで磯山さやかをスリムに!
錯覚で変身プロジェクト!錯覚ファッションでスリムに!今回森川先生とタッグを組んで協力してくれるのは、スタイリストの為井真野さん。
まず先生が提案したのは、スリムに見える「ジャストロー錯視」と呼ばれる錯覚技。
Aの上の辺とBの上の辺を比べると、Bの上の辺のほうが短く見えます。
この錯視を利用し、Aの台形をスカートと考え、Bの台形を脚と考えるんです。脚を細く見せるファッションは、裾の広がったフレアスカートをチョイスすること。
さらに、脚が細く長く見えるスカートの丈の長さがあるそうで…ここで使う錯覚は「アモーダル補完」。アモーダル補完とは、見えない部分を脳が自動的に補完する現象のこと。太い部分が見えていると隠れている部分も太いと感じる…反対に、細い部分が見えていると隠れている部分も細いと感じ、全体がスリムに見えるんです。足を細く見せたいのであれば、短すぎるスカートは逆効果ということになると言うんです。ミニスカートは、足を長く見せることはできるのですが、太い部分が目立ってしまい、全体的に太く見えてしまうんです。森川先生によると、足を細く見せる効果と足を長く見せる効果を両立させるには、見安として、膝上5〜6センチくらいのスカート丈がベストと分析。森川先生の行ったスカート丈と足の長さの研究では、膝上5センチほどのスカートは実際の足の長さより4%も長く見え、膝丈のスカートは、ほぼ変わりなく見え、膝下丈のスカートはマイナス2%も実際の足の長さより足が短く見えてしまうことがわかりました。
さらに、スカートに合わせるタイツの選び方にも、やせて見せるポイントが!ここで使う錯覚は、小顔メークでも使った、中心が明るいグラデーションの方がスリムに見える輝度勾配という錯視!では、輝度勾配でスリムに見えるタイツの厚さとは?
ここで為井さんの口から飛び出した「デニール」というワード。デニールとは、繊維の太さを示す数値。太さの違う繊維で編むことで、タイツの厚さも異なるんです。20デニールは全体に明るく見え、60デニールは、全体が暗い印象ですが、30デニールは、輪郭部分が暗く中央が明るくなっているので輝度勾配の効果が発揮されるんです!
脚を細く見せることができるのは、30デニールのタイツ!フレアスカートに、膝上5センチ丈、そして30デニールのタイツ、これらを組み合わせると、足が細く長く見えるんです!
続いて先生が用いたのが…「ゲシュタルト群化」。人は、同じ色が並んでいるとつながっているように脳が錯覚するので、縦に長く感じます。例えば、フィギュアスケート選手が肌色のシューズに肌色のタイツをはくと足が長く見えるのもゲシュタルト群化の効果!これをファッションに活かすと…色をつなげることで、縦に長くスリムに見せることができるんです!そして、森川先生監修のもと全ての錯覚を合せた最強錯覚スリムコーデを為井さんと考案!
みごと磯山さやかさんを錯覚でスリムに見せることに成功しました!
|
|