今回は、夏休みの大好評シリーズ!おもしろ実験が目白押しの「目がテン実験グランプリ」後半戦!全国から集まったチャレンジャーがイチオシの実験を披露、小学生審査員がジャッジします。さらに!生き物大好き・桝太一アナウンサーも緊急参戦!果たして栄えあるグランプリに輝くのは誰なのか!?
①驚きの大実験!ウミホタルシャンパンタワー
3組目は、生き物大好きアナウンサー「桝太一」が実験を披露!いきなり"生き物マジックショー"を始めた桝アナ。すると、少し水が入った何の変哲もないペットボトルを振り始めました。スタジオの照明を落としてよく見てみると…なんとペットボトルが光り始めたのです!この生き物の正体は「ウミホタル」。大きさはおよそ3ミリ。分類的には、甲殻類で、エビやカニと同じ仲間なんです。先ほどのように刺激を受けると、体内から、発光物質のルシフェリンと、それを光らせる働きをする酵素、ルシフェラーゼを体の外に吐き出し、それが水中の酸素と反応することで、青白い光を発するんです。実は、ウミホタルがなぜ光るかはまだはっきりと分かっていないそうで、一説には外敵などに遭遇した時、光を出して目くらましにしているというものや、求愛にも利用しているのではないかとも考えられているそうです。スタジオには、ウミホタルを研究して40年!
ミスター・ウミホタルこと、千葉県立生浜高校の田原豊先生が、ウミホタル3000匹を持って登場!先生がウミホタルの捕まえ方を紹介してくれました。それによると、ウミホタルは夜行性なので、エサを仕掛けるのは夜。海に10分ほどつけておいた仕掛けを引き上げると…中には大量のウミホタルが!実はウミホタルは雑食性。そこで先生は、ちくわを餌に捕まえているそうです。スタジオでは、子供たちがウミホタルに手で触れ、優しく撫でてみました。すると…手の上で発光したのです!これは、水中から急に空気中に出されたことによる環境変化の刺激、そして、手の上に乗せられ、体温で急に温まった温度変化の刺激。この二つの刺激によって、発光したんです。さらにこれだけでは終わりません。
続いては「ウミホタルシャンパンタワー」に挑戦!シャンパングラスにボトルの水をかけると同時に照明を落とすと…なんとシャンパンタワーが青白く発光しました!実はこれは、シャンパンではなく、キンキンに冷やした海水です。それぞれのグラスにウミホタルを入れておき、上から冷やした海水をかけたんです!つまり、急激な温度変化の刺激によって光を出したんです。
②ピンポン球の花火!驚きの液体窒素パワー
4組目は、津山工業高専・廣木ゼミのみなさん。岡山県、津山市にある津山工業高専。学校の名物先生が廣木先生。日本科学未来館で働いた経験を生かした、明るく楽しく面白い授業が人気です。今回、実験をしてくれるのは先生の教え子である4年生のイケメントリオ!地元の子供を集めた実験教室では、学んだ知識に、自分たちのオリジナル・アイディアを加え科学の基本を楽しく教えてきました。今回披露するのは…子供たちに一番人気だった「液体窒素」を使った実験。瓶に入れた液体窒素。常温では気体の窒素ですが、冷やすと液体になります。超低温なので、主に冷却剤として利用されています。沸点はマイナス196℃であるため、瓶の中はマイナス196℃以下になっています。ここに用意したのは、バラの花。これを液体窒素の中に入れると、急速に凍ってしまうため、バラの花はかたまって、少しの力でバラバラになってしまいます。
今度は、模様のついたピンポン球を液体窒素に入れてみます。液体窒素にピンポン球を約10秒入れて、これを机に置いてドライヤーで温めると…なんと白い煙を吹き出しながら高速で回り出しました!その秘密はピンポン球に事前にあけておいた小さな穴。ピンポン球を液体窒素の中に入れると、穴から液体窒素が入っていきます。球を外に出すと、液体窒素はマイナス196℃から外の気温に急速に温められ、気化します。窒素は気体になると、液体のおよそ800倍の体積になり、球に収まりきれなくなった窒素がジェット噴射のように吹き出すため高速で回転したんです。
そして最後に液体窒素を使って花火を打ち上げる大実験!まず、ペットボトルに液体窒素を3分の1ほど注ぎます。注いだら、フタをしめ、ポリバケツに入った800個のカラフルなピンポン球の中に埋めます。ここで、バケツから離れ、結果を見守ります。すると数分後…カラフルなピンポン球が飛んで広がり、美しい花火のようになりました。実は、ペットボトルの中で気化した窒素がどこにも逃げられなかったため、ペットボトルを破って外へ逃げようとして、ボトルを破裂させたんです。
※液体窒素の実験は専門家の指導のもと充分な安全対策を施したうえ行っています。決してマネをしないで下さい!
前編・後編に渡って紹介してきた実験グランプリ。
小学生審査員が選んだ、栄えある第4回のグランプリは・・・
津山工業高専の「液体窒素大実験」に決定!おめでとうございます!
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