日本人の正座に対し、椅子が当たり前のヨーロッパやアメリカ。では、アジアの各国では?そこで、インド/中国/韓国/タイの方々に集まっていただき、各国で正式の座り方をしてもらいます。すると……片膝やらあぐらやら様々。でも、正座をする国はありません。つまり、正座は日本独特の文化であるわけですが、実は日本人が正座をするようになったのは、茶道の文化が導入され始めてからのこと。その後、畳や着物のスタイルなどの変化を受けて、一般的に普及したのは、実は明治時代になってからなのです。
正座と言えばやはりシビレ。足がビリビリしてたまりませんね。そこで、正座耐久実験。様々な経歴を持つ人々が長時間の正座にチャレンジ!一番最初にリタイアしたのは、やはり素人。では、日舞/茶道/剣道/落語家、残るプロのなかで生き残るのは?40分過ぎ、落語家がリタイア。ところが、他の3人は見事1時間を達成。すぐに立ち上がってジャンプまでしてみせたのです!
| 普段から鍛えていれば長時間正座できるようになる!?
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正座は身体にどんな影響を及しているのでしょうか?そこで、レントゲン写真で見てみると、あぐらに比べて正座は背骨が美しくS字にカーブを描き、上半身に負担の少ない座り方です。ところが、膝の写真を見てみると、無理矢理曲げている状態で、下半身にかなりの負担をかけています。実はシビレは足の神経の圧迫と血行不良が原因。
そこで、膝の裏に重りを乗せ、神経を圧迫してみると…見事にシビレが発生!一方、神経が走っていない部分を圧迫してもシビレは起こりません。さらに、プロと素人の足の甲を走る血管の脈を計ってみます。椅子に座っている状態では、両者とも正確に脈を刻んでいますが、一旦正座を始めると、プロは変化がありませんが、素人はシビレが起こると同時に脈が弱くなり、正座が血管を
圧迫しているのが良く分かりました。
人間の身体の造りが同じなら、どうしてプロはシビれないのでしょうか?そこで、透明な板の上で正座して貰い、足のどの部分を使って正座をしているか見てみます。すると、素人と普段から正座に慣れている人では、なんと足が床に付いている部分が全く違うのです!プロは動脈の通っている足の甲を外して正座し、血管を圧迫しないようにしていたのでした。さらに、正座耐久実験でリタイアしてしまった落語家さんの普段の正座をチェック!高座で一日中正座をしていてもシビれない秘訣は、落語をしながら細かく動き膝の裏の神経の圧迫を軽くしていることにあったのです。
| 正座でシビレないためには、足の甲をつけずにスネ全体で座り、少しづつ動くこと!
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