モミジは色づく葉を持つ植物を指す俗称で、一般的にモミジと呼ばれているもの
は、カエデ科の植物で、日本には30種類以上が見られます。カエデ科の木は成長が遅く、1年でおよそ10cmほどしか伸びません。10mの成木になるまでに20年以上もか
かるのです!そのため、カエデ科の木材は堅く、様々に利用され、弦楽器やビリヤードのキュー、そしてボウリングのピンやレーンもカエデなのです。
モミジの赤い色はいったいなんなのでしょうか?そこで、葉をすりつぶして赤い色素を取り出してみます。実はこの色素はアントシアニンと呼ばれるもので、バラやナスなど植物に含まれる色素なのです。アントシアニンは糖分から作られるのですが…モミジは葉で光合成を行い、栄養素となる糖分を作り出して幹に送っているのですが、冬になると葉と幹が遮断され、糖が葉の内部にたまります。その糖分がアントシアニンの元となる訳です。そこで矢野さんが挑戦!緑のモミジに砂糖水を吹きかけ、根に与えてみましたが…待てど暮らせど赤くならない!
| モミジの赤い色はバラやナスの赤い色と同じ成分である!
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糖分があるというのなら、モミジは甘いハズですが…そこでモミジの葉を煮詰めて味見してみました。すると……まずーーーーい!渋い!苦い!あれ、おかしい?良く考えてみれば、カナダ土産の甘いメープルシロップはモミジの樹液から作られているはず。そこで、北海道でメープルシロップを作っている人がいると聞き矢野さんが飛んだ!その樹液をなめてみると、本当に砂糖水のように甘い!実は甘い樹液のとれるモミジの樹は一部であり、日本ではイタヤカエデなどしかないのです。
どうしても緑のモミジを赤くしたい!ということで、矢野さんが入門したのは園芸屋さん。早速行ってみると、赤く紅葉しているモミジが目の前に!そこでこっそり秘伝をお伺いしてみると……なんと、昼はしっかり太陽の光を当て、夜は冷たくして秋のような温度差を作り出すとよいとのこと。というわけで、矢野さんは昼間は鉢を外に出し、夜は冷蔵庫に入れて冷たくしてみます。すると、やっぱり赤くなった!矢野さんのモミジは見事に紅葉したのです!
| 伝統の力!人工的にモミジを赤くすることができるのだ!!
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