矢野さんは大のイビキかき。奥さんが測った矢野さんのイビキはなんと75db。ガード下や工事現場と同じぐらいのひどい騒音です。でも、矢野さんは開き直って、「イビキは王者の証」だというではありませんか！王者と言えば動物界ではライオン。そこで、いざサファリパークへ！夜になるのを待って、こっそりマイクを仕掛けてみました。すると、王者らしい力強いイビキが聞こえてくるではありませんか！イビキをかくのは人間やライオンのように他の動物に襲われる心配のない動物だけなのです。 　どんなときに人はイビキをかくのでしょうか。そこで、口にテープを張って、鼻だけで呼吸するグループと、鼻にテープを張って口だけで呼吸するグループに分けて、どちらがイビキをかきやすいか実験します。イビキの音に反応してランプが付く「イビキマシン」を使い、夜中にこっそり部屋を覗いてみると… 　見事に口呼吸のグループだけにランプがつくではありませんか！口呼吸することによって舌などが下がり、気道を圧迫し、イビキが発生するのです。さらに、お酒を飲んだときによくイビキをかくというのは本当か？酔っ払ったAD鈴木くんの鼻をファイバースコープで覗いてみると、見事に真っ赤。鼻の穴が充血して鼻がつまり、口呼吸せざるを得ないのでした。 お酒を飲むと鼻がつまり、口で呼吸してしまう。すると、イビキが 起こるのだ！ 　イビキをかいているような動物の姿を観察してみると、ある共通点に気付きます。ライオン／ゴリラ／人間、なぜかみんな仰向けで寝ていることが多いのです。そこで、イビキをかいて寝ている人のベッドの上半分をゆっくり持ち上げ、ベッドの上に起き上がったような状態にしてみます。すると、轟音のいびきが…だんだん小さくなり…消えてしまったではありませんか！さらに、普通はイビキをかかない犬を、寝たまま仰向けにしてやると…やっぱりイビキをかいたのです！ 　すると、無重力の宇宙では、立ったままでも眠ることができ、寝姿は関係ないため、イビキをかかないはず。日本人初の宇宙飛行士、毛利衛さんは普段大イビキをかくそうですが、やっぱり宇宙ではイビキをかかないというのです。 　イビキは周囲の人にどんな影響を与えているのでしょうか？横になってイビキをかかずに寝ている矢野さんに、脳波計をつけ、自分のイビキを聞いてもらいます。すると、眠りが浅くなった！さらに、本人でもイビキをかいているときはかいていないときのよりも眠りが浅かったのです！ イビキは本人はもちろん周りの睡眠にも悪影響を及す！