2回目でもおいしい!目がテン!?ライブラリー

満喫秋の味!の科学  #407 97/11/23


の寄りをバックにしたクロマキーで話す3人 
 舌の表面には、目に見えるぐらいの大きさの突起で、乳頭と呼ばれるものがあり ます。乳頭にはいくつか種類がありますが、その中の大部分には味蕾と言う味を感 じるセンサーが隠れていて、成人ではその数は9000個にもなると言われています。 だ液などに溶けた味の成分がその味蕾に接触し、そこから脳に刺激が伝わって、人 間は味を識別することができるのです。

 しかし、味覚という感覚はどれだけ頼りになるものなのでしょうか?そこで、5 人の男女に鼻栓/目隠しをしてもらい、舌だけの感覚を使って、食感が良く似たも のを何種類か食べ、その名前を当てる実験をしてもらいました。チャレンジしても らったのは、グレープフルーツとオレンジ、メロンとカキ、ニンジンとダイコン、 そして液体のコーヒーと紅茶。いずれも一度は口にしたことがあるものばかりです が……目と鼻を封じられて首を捻る解答者たち。目隠しを外してみると…コーヒー をお茶と答えたり、ダイコンをカキと間違えたり、散々の出来。


所のポイント舌の味覚なんて思ったほど当てにならない!


 舌は骨格筋と同じ横紋筋という筋肉で出来ていて、活発に動くことが出来ます。 しかし舌はなぜ筋肉として発達しているのでしょうか?舌にはもうひとつ喋るとい う重大な役割があります。舌を無理に押さえ付けて喋ろうとすると、出て来るのは うめき声のような音ばかりで、きちんと喋ることが出来ません。舌を取り巻く筋 肉は複雑にからみ合い、口の中の体積を狭くしたり、音の響きを変えたりして、自 由自在に喋ることを可能にしているのです!

魚住の口
 喋るといえばアナウンサー。目がテ ン代表として、アナ歴3年の魚ちゃんが実験台に!まずはコンピューターで声を分 析します。すると、なんと先生は口の中の共鳴が素晴らしいとべた褒め。鼻高々の 魚ちゃんですが、次のアナウンスの先生の所で自慢の発音について思わぬ指摘が! なんと「タチツテト」が上手く言えなかったのです。実はタ行はta/te/toのほかに chi/tsuなど少し系統の違う音が混じっているため、50音の中では難しい行だったの です。



所のポイントタ行がちゃんと発音できたら日本人として一人前!


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