人類がおこなった最古の焚き火は、アフリカ・ケニアのチェソワンジャ遺跡のもので、実に140万年前のものになります。そんな昔からやっているとはいっても、焚き火はただ薪を集めて燃やせば良いというだけではありません。そこで、矢野さんが焚き火名人に入門!まずは薪集めから。良く枯れた乾いた木/クヌギなどの広葉樹林/小枝から丸太まで集める、の3つがポイント。普通は新聞などで種火を付けて燃やす焚き火。でも、なかなか火が付かなくて困ったりすることもありますね。木は、木そのものが燃えている訳ではなく、過熱されると木から発生する木炭ガスが燃えています。枯れたススキを下に引き、その上に小枝をのせ、さらにその上に太くて長い薪を置くと、下から順に火がついて簡単にたき火ができるのです
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焚き火と言えば気になるのがあのクサーイ煙。煙の主成分は煤ですが…そこで、服に付いた焚き火の煙を顕微鏡で見てみると…繊維に液体のようなものがべったりと付いていました。木を燃やすことによって発生する芳香族炭化水素が臭いの原因だったのです。そういえば、みんなで焚き火をしていると煙に包まれてしまう位置がありますね。そこで、風洞の中で煙をたき、人形を置いて煙の流れを見てみます。すると…風下だけでなく、渦を巻くような気流の流れにのって風上にも煙が吸い寄せられていきます。
| たき火の風上も風下と同じように煙たい!
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たき火は燃料さえあればどこでもできるのでしょうか?例えば、無重力のなかでは、なんと炎が丸くなってしまいます。重力をだんだん強くしていくと、10Gほどで消えてしまいます。さらに、今度は酸素をだんだん少なくしていきます。すると、通常21%程度のところ、17%を切ったところで同じく消えてしまいました。つまり、地球上という条件があってこそ、火が燃えるのです。
たき火の楽しみ、焼いも。電子レンジで調理する焼いもと、たき火の焼いもとは、味が違うような気がしますが…糖度計で測定してみると、たき火の焼いもの方が倍近く甘いことが分かりました。その秘密はいったいどこに?そこで、いもの中に温度計を入れ、調理による焼いもの温度変化を測定。すると…たき火はデンプンが麦芽糖へと変化する50〜60度の時間が長い!のです。さらに、所さんが日本テレビの駐車場でたき火にチャレンジ!美味しい焼いもに所さんも大満足???
| 焼いもはじっくり焼くたき火に限る!
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