2回目でもおいしい!目がテン!?ライブラリー


1997年上半期3月



眠い春!これで早起き  #370 97/03/02

12分13秒くらいのいんたびゅーでダブルスーパーになっている  睡眠には二種類あり、およそ90分周期で一晩に何回か繰り返されます。レム睡眠は比較的浅く、体を休める睡眠で、比較的気分良く目覚めることができます。それに対し、ノンレム睡眠はより深く、脳を休める睡眠なのです。

 旅先などで、無意識に目覚ましより早く起きてしまうこと、ありますよね。そこ で、ある時間に起きてもらう約束をして、寝ている姿をカメラで撮影します。すると、なんと寝たまま時計をみている姿をキャッチ!

所のポイント目覚ましより早く起きるのは、無意識に時計をみているからなのだ!


 生物すべてが持つという体内時計。そこで、太陽光や室外音、時計など、いっさいをシャットアウトした暗黒の密室で、スタッフが孤独の5日間にチャレンジ!すると、食事/睡眠などの体内時計は見事に25時間周期を刻んでいたのです!!

 実は目覚めはメラトニンというホルモンに左右されますが、明るい光を当て、このリズムをコントロールすることができます。そこで、朝日の差し込む部屋と閉め切った部屋で10人づつ寝てもらいました。すると、やはり明るい部屋での目覚めは圧倒的に気分が良かったのです!


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頑張れ日本柔道の科学  #371 97/03/09

ワイプで受け身を比べた画面  柔道のルーツは戦国時代、武器を持たない足軽などの格闘術でした。その後、江 戸時代にかけて発達、武道の必要性が薄れてからは、嘉納治五郎によって各流派が 体系化され、スポーツとして生まれ変わりました。

 柔道の基本は投げられたとき体にかかる衝撃を緩和するための受け身。素人が投 げられたときの衝撃度は…なんと350kg!それに対し、柔道家がきちんとした受け身 を取った場合は、半分以下の150kg。受け身は衝撃のかかる身体の面積を大きくし、力を分散していたのです。

 陸上・バレー・少林寺・水泳・柔道の各一流選手が運動能力テストに挑戦!中で も圧倒的に柔道選手が優れていたのは、なんと筋反応速度とバランス感覚でした。 柔道には素早く技を仕掛ける筋反応速度と、体のバランスを失って投げられないようにするバランス感覚が大切なのです。

 柔道でもっとも有名な技が背負い投げ。体の重心を中心とした回転運動で、重心 の移動が少なく、さほど力を必要としません。そこで、一流選手の力のかけ方を測 定してみると、力をかけるポイントが時間差で2ヶ所に分かれていたのです。

所のポイント柔道の極意は第一の力でまず相手の重心を「崩し」、第二の力で「投げ」るのだ!

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自然の芸術の不思議  #372 97/03/16

 岩石片や鉱物片、生物の遺骸の粒子の集まりで、大きさが1/16〜2ミリのものを砂と呼びます。

 乾いた砂を積み上げたとき、砂同士の摩擦のため、砂山はある一定の角度でできます。砂時計や砂丘の砂山をよく見ると、同じ角度のものばかりなのです。その角度以上に砂が積み重ねられると、雪崩のように崩れてしまいます。

所のポイント砂が落ち着く角度(安息角)は20〜30度!

世界最大の1年計砂時計

 砂の特性を利用したものに砂時計があります。島根県には世界最大の砂時計があるのですが…その測定時間はなんと1年!1年計なのです。ところが、砂の落ちる穴の大きさは3分計と同じ!砂は水とは違い、その量には関係なく、さらさらと一定の圧力で流れ出る性質を持っているのです。


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春のお彼岸!線香の謎  #373 97/03/23

 線香はお香を夜通し焚く手間を省くために発明されたもので、日本に入って来たのは江戸時代とその歴史は意外と浅いのです。

 線香の主な原料は、ビャクダン(木)、ケイヒ(別名シナモン。セイロンニッケイの木の皮を乾燥させたもの)、ジンコウ(木が土の中に入り樹脂化したもの)、チョウジ(花のつぼみ)、ダイウイキョウ(別名八角。木の実)など。

所のポイント線香は150種類以上の原料をブレンドして作られている!

巨大な線香を指し語る所さん
 さらに、原料を混ぜただけではうまく線香の形に固まらないため、タブノキという木の皮を粉末にしたものを「つなぎ」として使っています。

 数ある原料のうち、ビャクダン、ケイヒに殺菌効果があり、エジプトのミイラづくりにも使われていたほど。現在でも、ビャクダンは本のしおりや扇子に使われています。線香にも殺菌効果があるのかも!?


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辛くない!?韓国キムチ  #374 97/03/30

 キムチの謎を解明するため、馬場憲治リポーターが本場のキムチを求めて冬の韓 国ロケを敢行!

目を閉じ口を開けてからがるおばさん  韓国のキムチは実に170種類以上もあります。ハクサイを始めとして 、キュウリ(オイキムチ)やダイコン(カクトギ)の他に、ニンニクの芽、ゴマの 葉、カレイの麹漬けもキムチに!そして…なんと韓国には青とうがらしのキムチもあった!

 韓国の人はどうしてたくさんキムチを食べるのでしょうか?そこで、日本のトウガラシ「鷹の爪」で作ったキムチを韓国の人に食べてもらいました。すると、韓国の人の反応は・・・みんな「辛い!」。スタジオでは所さんもギブア ップ!その秘密は…

所のポイント韓国のトウガラシは品種改良により、鷹の爪の1/10のマイルドな辛さ!

 韓国のトウガラシに対して、日本の辛さといえばワサビ。しかし、その辛さの成分は、トウガラシはカプサイシン、ワサビはイソチオシアネート、と全く異なり、辛さに大きな違いがあるのです。

所のポイントトウガラシは揮発性がなく、熱に強い。つまりホットな辛さ。ワサビは揮発性があり、ツンとくるが熱に弱い。つまりシャープな辛さ。

 今回が、7年半続いた馬場憲治リポーター、鈴木君枝アナウンサーの最終 回。お疲れ様でした!


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