柔道のルーツは戦国時代、武器を持たない足軽などの格闘術でした。その後、江
戸時代にかけて発達、武道の必要性が薄れてからは、嘉納治五郎によって各流派が
体系化され、スポーツとして生まれ変わりました。
柔道の基本は投げられたとき体にかかる衝撃を緩和するための受け身。素人が投
げられたときの衝撃度は…なんと350kg!それに対し、柔道家がきちんとした受け身
を取った場合は、半分以下の150kg。受け身は衝撃のかかる身体の面積を大きくし、力を分散していたのです。
陸上・バレー・少林寺・水泳・柔道の各一流選手が運動能力テストに挑戦!中で
も圧倒的に柔道選手が優れていたのは、なんと筋反応速度とバランス感覚でした。
柔道には素早く技を仕掛ける筋反応速度と、体のバランスを失って投げられないようにするバランス感覚が大切なのです。
柔道でもっとも有名な技が背負い投げ。体の重心を中心とした回転運動で、重心
の移動が少なく、さほど力を必要としません。そこで、一流選手の力のかけ方を測
定してみると、力をかけるポイントが時間差で2ヶ所に分かれていたのです。
| 柔道の極意は第一の力でまず相手の重心を「崩し」、第二の力で「投げ」るのだ!
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