今年もやってまいりました、夏休み!夏休みの自由研究にぴったりなのが、やはり昆虫採集。目がテンでは、大きくて美しいアゲハチョウに注目してみました。
アゲハチョウは、小さくて捕まえやすいモンシロチョウなどに比べて、高く飛び、スピードも早いためなかなか捕まえられません。でもなんとか捕まえようと、その性質を調べてみると、なんと、アゲハチョウはミカンの木でメスは産卵し、幼虫が育つためミカンの木が大好きなのです。さらに、アゲハチョウは蝶道と呼ばれる、日向と日陰の境目の一定のルートを飛んでいく性質があるのです。
そもそも、アゲハチョウは、一枚の葉にひとつづつ卵を産み付け、卵は一週間ほどで孵化、幼虫は脱皮を繰り返して成長していきます。しかし、幼虫時代には敵が多く、危険と戦う様々な工夫が備わっています。
あの大きな目玉の模様もそのひとつ。そこで、実験!寒天で幼虫のダミーを作ります。目玉のあるものと、ないものを10個づつ用意して鳥の集まるところに置いてみました。すると、鳥がつついていくのは、目玉の無いほうばかり!幼虫は自らを目玉で守っているのです。さらに、スタジオ騒然!所さんがアゲハチョウの攻撃に挑戦!誰しもが経験のあるあのくさーい幼虫の臭いに耐える所さん……
そして、孵化から7週間後、アゲハチョウはサナギから羽化し、見事な蝶になります。あの美しい羽をよく見てみると、鱗粉と呼ばれるものがついています。そこで、鱗粉の無いところと、あるところに水滴をたらしてみました。すると、鱗粉が水をはじくのです。雨の中でも飛べるような仕組みになっているのでした。
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