2回目でもおいしい!目がテン!?ライブラリー

美味!繊細!!夏のモモ  #391 97/07/27


 日本の夏と言えば、すいか!じゃなくて、桃。日本人と桃の関係は深く、古くは縄文時代から食され、万葉集にも詠まれています。さらに、桃太郎や桃の節句などに見られるように、生活にも関わっているのです。

スタジオ 皮をむく魚住
 桃の弱点、それはデリケートなこと。そこで矢野さんが桃栽培の達人を訪ね、慎重な桃作りを学びます。ところが、矢野さんのもいだ桃は達人のもいだ桃とは違い、どこか角張っているのです!桃はとってから熟すのを待つのではなく、熟したものを取るのが基本。矢野さんの桃は収穫にはまだ早かったようです。さらに、達人は桃の表面の毛の状態でも熟し具合が分かるといいます。では、そもそも桃の表面の毛は何のためにあるのでしょうか?カミソリで毛を半分だけ丁寧に剃り、毛の残っているところと比べてみました。すると、毛のあるところは水をはじき、痛むのを防ぐのに毛が役だっていることが分かりました。

 達人の育てた桃の試食に大満足の所さんですが、魚ちゃんはうまく桃がむけずに大苦戦!桃の皮をうまくむく方法はあるのでしょうか?そこで、フランス料理のシェフがさっと湯通ししてから冷水に付ける「湯むき」を伝授!でも、農家の人は皮ごと食べているのだといいます。そこで、タネやヘタなど桃のいろんなところの糖度を測定してみると、なんと一番皮に近い部分の実が一番甘いのです!


ポイント桃は皮ごと食べるのが一番おいしい食べ方である!


 桃だけでなく、果物は自分で自分を痛めています。その原因は果物自身が持っている細胞壁分解酵素。なかでも特に痛みやすい桃はその酵素が多いのです。そこで、桃の保存実験!5度の普通の冷蔵庫、0度のチルド室、ポリ袋に入れた場合、入れない場合に分けて2週間保存してみました。一番保存状態がよかったのは、ポリ袋にいれてチルド室で保存した場合。桃の水分が一番よく保たれるようです。

スタジオでの種のヌキ 桃を食べていると最後に残るのが大きな種。この種は果実の一部で、本当の種はさらにその中にあるのです。桃の仲間のアーモンド(漢字では扁桃と書きます)は種が食べられるのに、桃の種はなぜ食べられないのか!?そこで、豆菓子の達人に桃の種のナッツ作りに挑戦してもらいました!ところが、達人曰く、食用にはむかない!でも、種は古来より漢方薬として利用されてきたという歴史があるのです。



ポイント桃の種は体に良い!?(ただし食べ過ぎには注意)


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