ウインタースポーツの代表、スキーは年齢や体格にあまり関係なく、誰にでも楽
しめるスポーツです。
今回番組でスキーに挑戦するのは、雪すら見たことがないというマレーシアから
の留学生黄さんとインドからの留学生ニッシムさん。そこで、矢野さんが鬼コーチ
となって熱烈指導!指導方針はずばり、習うより慣れろ。とにかく滑れ!というの
ですが、二人は恐がるだけで、どうもうまくいきません。
スキーがなぜ滑るか?ということに対しては、二つの説があります。
ひとつは液
体説と呼ばれ、スキーが滑るとその摩擦で雪が溶け、板との間に水ができて滑ると
いう説。もうひとつは固体説と呼ばれ、雪自体が物質的に安定しており、とても滑
りやすい物質で、圧力や摩擦で水ができなくてもスキーは滑るという説です。
その
どちらが正しいかは、現在の段階でははっきりしていません。そのかわり、番組で
はボタ雪がスキー板にくっついて邪魔をする秘密をキャッチ!なんと、摂氏0度近く
なると、氷の結合が不安定になり、スキー板の凹凸に氷が入り込んでしまうのです
!
| 摂氏−10度以下のスキー場ではボタ雪にならない! |
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ゲレンデのスロープが恐い!というニッシムくんですが、初心者用コースの角度
はたったの8度。上級者用のコースでも23度しかありません。そこで、ダンプカーの
荷台で角度を体験!荷台を徐々に上げ、ついには30度にまで!一方、40km前後にも
なるスキーのスピードが恐い!という黄さんは、矢野さんにくっついてタンデムス
キーに挑戦、スピードに慣れようというわけです。ところが、二人ともなかなかう
まくなってくれません。
そこで、スキー指導界の巨匠が登場!矢野さんのやり方を頭から否定!まずはスキーで止まることからレクチャー。スキー板のエッジ(金属の端)を立てて止まるというプルーク姿勢のマスターを目指します。エッジを立てると、エッジは雪面に食い込み、摩擦が大きくなります。すると、スピードが遅くなり、コントロールできるのです。
止まることができるようになったら、次はやはり曲がること。そこで登場
したのがスキーロボット!プルークボーゲンのまま、自由自在に曲がっていきます。ロボットをよく見てみると…
片方の膝を内側に曲げることによって、ゲレンデを曲がっていきます。膝を片方だけ曲げると、スキーのエッジが曲げた方の足だけ立ちます。その結果、曲げた方の足は摩擦が大きくなって、ブレーキがかかるのと同時に、曲がったスキーの先端方向へと進もうとします。曲げない方には何も起こらないため、スキーをしている人が曲がって行くことができるのです。
| 片方だけ膝を内側に曲げると、エッジが立ってうまく曲がることが
できる! |
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