女性の爪へのこだわりは時代を問わず相当なもの。でも、そもそも日本の女性たちはいつ頃からマニキュアをするようになったのでしょうか?現在のようなエナメルのマニキュアができたのは1920年代。それ以前は、つまべにと呼ばれる江戸時代からのマニキュアや爪をヤスリなどで磨き上げるという手入れが主流でした。
人間の爪とは大きく異なるのが動物の爪。肉食動物の多くは獲物をおそうため鋭い鉤爪を、草食動物の場合は長時間立っていても負担が少ない蹄を持っています。さらに、蹄は歩いているとき、広がったり閉じたりすることによって、内側にたくさん集まっている毛細血管に血液を送り込むポンプのような役割を持っています。
一方、サルなどを含め、我々人間の爪は扁爪と呼ばれ、細かい作業をするのに最も適した爪の形態です。そこで、我々の手をレントゲンで撮影してみると…爪はレントゲンには映らず、あきらかに骨とは違うことが分かります。また、骨は指の先まで達していないため、人がものを掴んだりするとき、爪という支えが必要なのです。そこで、矢野さんが爪のない生活にチャレンジ!指にサックのようなものをはめて、爪なし体験にトライ!すると……暮らしにくい!細かいものが取れないし、缶も開けられない!
そういえば、水中の生き物の爪はどうなっているのでしょうか?魚に爪がないのは分かるのですが…海に棲む哺乳類は?主な海棲哺乳類の爪は退化してしまい、イルカなどには爪が無かったのですが…なんとアシカにツメを発見!
| アシカには爪があった! |
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爪が作られているのは、爪の付け根にある爪母細胞。では、いったい一日にどれくらいのスピードで伸びているのでしょうか?そこで、スタッフが指を固定し、一昼夜の変化を測定してみます。すると、わずかながら爪が伸びたことが確認されました。爪は一日に0.1mmづつ伸びていたのです。
一方、爪の色はどうして途中で変化するのでしょうか?爪自体の色は無色で、ピンクに見えるのは後ろに流れている血液の色が透けて見えるからなのですが、では、伸びた爪はなぜ白いのでしょう?そこで、水分蒸発量を測定してみます。すると、なんと皮膚の7〜8倍もの水分が蒸発していることが分かります。爪が指についている間は、それだけの水分が常に補給されているから良いのですが、爪が伸びるとそれが無くなり、乾燥して白く見えるのです。
| ツメは呼吸しているわけではなく、ツメから水分が蒸発しているだけだった! |
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所さんの爪で何か作れないかと思い立ち、挑戦したのが醤油造り。足りない分はスタッフが爪を提供し、いざチャレンジ。爪の垢をきれいに落とし、塩酸で溶かして加熱処理すると、見事完成。さて、目がテン特製爪醤油のお味は?矢野さん曰く「すえた調味料みたい」とか・・・
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