クワガタムシは、戦国武将の兜の飾り「鍬形」の形に似ているため、クワガタムシ
と呼ばれてきました。現在、日本には約40種類が生息し、ノコギリクワガタ・ミヤマ
クワガタ・オオクワガタなどが知られています。しかし、都会ではどのクワガタムシ
もなかなか見かけることが無くなってきました。ペットショップでは、1万円を越えるのは当たり前、中には150万円を越えるクワガタムシも!
クワガタムシは、夏から秋にかけて交尾をし、森の中の腐った木を見つけて卵を産み落とします。数ミリほどの卵はやがて孵化し、幼虫は腐った木を食べながら成長してゆきます。ちなみにカブトムシはクワガタムシと異なり、腐葉土の中でそれをエサとして育ちます。その後、サナギになるのですが・・・目がテン!はオオクワガタの羽化の瞬間を捉えました!羽化したてのクワガタは羽が真っ白。その後、上手に飼うと4年以上生きることもあると言います。
| サナギでもつつくともぞもぞ動く! (気持ち悪い・・・) |
|
クワガタムシといえば、なんと言ってもあの立派なハサミ。実は、皮膚が発達したカブトムシのツノと違って、アゴが発達したものなんです。大アゴは、エサ場やメスを確保するための大切な武器。なんと、バックドロップを決めたりもするのです。そこで、クワガタムシを刺激して、加重センサーでどのくらい力がかかっているか調べてみます。すると、なんと矢野さんに換算すると、8.2トンもの力が発生していたのです!
| クワガタムシの大アゴのパワーはすごい! |
|
幻のクワガタムシを求めて矢野さんが旅立ったのは伊豆七島の御蔵島。ここにいるクワガタはミクラミヤマクワガタと呼ばれるもの。世界でも御蔵島と神津島にしかいないんです。未だ原始の自然を残したこの島は、東京から一番近い秘境といっても差し支えないでしょう。とりあえず、地元の子供たちと一緒にクワガタムシ探しに挑戦です。ところが、なぜか木の上ではなく、地面の上ばかり探しまわっている子供たち。どうやらミクラミヤマクワガタは、木に付くクワガタムシと違って、地面を歩行するようです。そこでさらに、クワガタ採り名人の力を借りて大捜索!
ミクラミヤマクワガタは、中国にいるフクケンミヤマクワガタに近い種類、その昔、中国からやってきて、今の伊豆七島を覆うような形であった古伊豆半島に入り、その後になって現在のように本州と分断されたときに取り残されてしまったのだと考えられています。このミクラミヤマクワガタには、大きな特徴があります。それは、地面を歩行すること、つまり、飛べないのです!
地面をじっと見つめていた矢野さんですが、ついにミクラミヤマクワガタを発見!思ったより格好良くないのが残念ですが、幻のクワガタムシに会えて感動はひとしおです。でも、国立公園のためそっと山に返してきました。
|