女性なら誰でも憧れるもの、それは宝石。その中でも最高峰に輝くのが、「ダイヤモンド」。婚約指輪もダイヤモンドと相場が決まっています。
そのダイヤモンドは30臆年前、地中深くのマントルの中で生まれました。その一部が地表に押し出され、それを人類が採掘しています。キンバリー岩と呼ばれる岩石の中にわずかに含まれるダイヤモンドは、1トンの岩に1カラットあるかないか。とても貴重なものなのはご存じの通りです。
ダイヤモンドを選ぶ基準は「重さ」「色」「透明度」「カット」の4項目。中でも重要視されるのが「カット」。カットによってはじめてダイヤモンドの美しさが引き出されるのです。有名なブリリアントカットでは、上から入った光は内部で反射して、すべて上へ返っていくのです。さらに、プリズムの効果もあるため、光が微妙に七色に分解され、輝いて見えるというわけなんです。そんなダイヤモンドをもっとも美しく見せる光は室内の点光源。太陽の下よりも、室内の方がダイヤモンドはきれいに見えるんです。
美しく輝くダイヤモンドの原料は、炭素。つまり炭と同じ。でも、いったいどうしてあんなに違うんでしょうか?炭の場合、炭素原子は平面的な六角形に手をつないでいるだけで、それが積み重なっているのでスカスカ。ダイヤモンドの場合、炭素原子は立体的に手をつなぎ、ぎゅっと結合しているので、密度が高く、違う形態となっているのです。でも、見た目だけならダイヤモンドに似ている物質は、いくつかあります。例えば、「キュービック・ジルコニア」という模造ダイヤや、ガラス。それらを見分けるためにはいったいどうしたら良いのでしょうか?ダイヤモンドの特徴はその屈折率の高さ。懐中電灯の上に置いてみたとき、透けて見えないのがダイヤモンド、透けて見えるのが模造品。冷蔵庫で冷やしてから外に出したとき、曇りがすぐ消えるのがダイヤモンド、曇りが長く残るのが模造品。皆さんもご家庭の指輪で試してみては?
| 模造品は光りが透けて見える!
|
|
世界一硬いと言われているダイヤモンド。そこで!目がテンでは、4トンのロードローラーで、1カラットのダイヤモンドを轢いてみることに!試しに轢いてみた小石は砕け散りました!果たして結果は・・・ななななんと、ロードローラーが凹んでしまった!
| やっぱりダイヤモンドは世界一硬かった!
|
|
硬いダイヤモンドをカットするのに使われているのは、やっぱり同じダイヤモンド。ダイヤ同士をすりあわせたり、粉状のダイヤモンドを使ったりして、少しづつ手作業で削って行きます。でも、削るのは大変だが、割るのは簡単!だというではありませんか。そこで、スタジオで所さんが挑戦!すると、カナヅチであっさり割れてしまいました!実は、密度の高いダイヤモンドにも割れやすい方向があり、意外と弱い一面もあるんです。
工業用に使われているのが、さらさらと砂のような工業用ダイヤモンド。1カラット100円という、超お買い得品です。実は、機械で作った合成ダイヤモンドで、天然ダイヤが地下で作られた時の高温高圧の条件をそのまま再現して、製造しています。でも、今や他の方法でもダイヤモンドを作ることも出来ます。お酒やメタノールなど、身近な原料と簡単な装置でダイヤモンドができるのです。でも、できるのは顕微鏡でなければ見えないほどの小さな結晶。これだって立派に役に立っています。汚水などを分解するための電極にダイヤモンドの薄い膜を作るのです。ダイヤモンド電極はプラチナ電極の3倍もの効率を誇っています。
|