ママチャリとは・・・ママのチャリンコ(自転車)のこと。正式名称はシティーサイクルです。暖かくなると、小さな子供を乗せて出かける姿や、買い物袋を乗せて買い物に行く姿など、意外に大活躍し始めるママチャリ。いまや都会ではお母さんにとって欠かせない手軽な交通手段なのです。
世界一の自転車大国といえば、やはり中国。2位はアメリカで、日本は3位。ところが、アメリカなどではスポーツタイプが主流で、ママチャリはほとんど見かけられません。それもそのハズ、ママチャリは日本独特の自転車で、生活に便利なように作られたものなのです。では、ママチャリとスポーツタイプの自転車とはいったいどこが違うのでしょうか?よく見てみると、ロードレースやオフロードで使う自転車は、必ず骨組みが三角になっています。ところが、ママチャリは骨組みがひとつ足りずにV字型になっているのです。実はこれが大きなポイント。パイプが一本無いことによって、パイプをまたがなくても自転車に乗ることが出来るのです。これならスカートでも楽々です。でも、パイプが無くて強度的には大丈夫なのでしょうか?そこで、衝突安全チェック!すると、なんとパイプがバネのような役割を果たして衝撃を吸収していることが分かったんです。
| ママチャリのパイプは衝撃吸収構造だった!
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自転車はペダルを漕ぐ力をチェーンで後輪に伝え、前に進んでいます。ペダルに
付いているギアより後輪のギアの方が小さいため、ペダルが一回転する間に、後輪
がそれよりも多く回り、歩くより早く進むというわけです。そこで、矢野さんと競輪選手がギアの大きさを変えてレースに挑戦!矢野さんがひと漕ぎで競輪選手の倍進むことが出来るギアで激走!苦しみながらもなんとか勝利しました。ところが、坂道では矢野さんの完敗。最近ではママチャリにも標準装備となったギアチェンジは、平坦な道では速く、坂道では楽になるようにと、人間の力を要領よく使う方法なのです。
自転車が止まるのに必要なのがブレーキ。普通、自転車のブレーキといえば、タイヤを左右から挟み込むようにして止めるキャリパー・ブレーキと呼ばれるもの。ところが、ママチャリには、前輪にしかキャリパーブレーキはありません。ではいったい、後輪のブレーキはどうなっているのでしょうか?実は、後輪に付いているのはバンドブレーキと呼ばれるもので、ベルトで回転軸を締め付けるタイプのもの。ブレーキの性能が落ちる雨の日でも、カバーがかかっているため濡れにくく、安全なのです。
いまやほとんどの日本人が自転車に乗ることが出来るのですが、乗ることが出来る、ということと、正しく乗ることが出来る、ということは別のこと。そこで、サドルの高さを変え、サドルが高く足が宙に浮くもの、つま先立ちぐらいになるもの、ひざが曲がるぐらい低いもの、の三種類のママチャリでレースをしてみます。みんな必死の形相で激走!ところが、実は順位を探ることは目的ではなかったのです。翌日、つま先立ち以外の高さの人は筋肉痛になってしまいました。いいかげんな高さのサドルでは、筋肉に負担をかけていることが分かったのです。
| 自転車のサドルはつま先が地面に付くぐらいがベスト!
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