「出逢い」
奈津実と稜英の出逢いがついに明らかに!
次の派遣先が決まっていないと突然告げられ、人生どん底に落ちた森川奈津実。ちょっとした幸運でも降ってこないかと思っていたら、頭の上に大きな“だるま”が落ちて気絶する。
人々の心配する声で目を覚まし体を起こすと、目の前には路上に倒れている自分の姿が!事故現場に集まった人々に声をかけてみるが、体をすり抜けてしまい、パニックに陥る奈津実。
そんな彼女の前に、自分を「死神」だと名乗る男が現れる。本能的に逃げ出す奈津実だが、なぜかその死神は面倒くさそうにして彼女を追ってこない。
誰にも見えず、話しかけることもできないまま街をさまよう奈津実が目を合わせたのは、同じく街をさまよっていた稜英だった!
「私のこと、見えてますよね?!」
「生きること。恋すること。」
「結びついたハザマがいるんだって?」
自分が担当していた奈津実と稜英を逃してしまった死神は、先輩の死神に責められてしまう。
一方、奈津実と稜英は病院で眠っている自分たちの肉体に戻る方法や、稜英に濡れ衣を着せた真犯人を探るために動き出す。稜英は奈津実と行動を共にするうちに、明るく前向きな彼女に惹かれていく自分に気づく。
しかし、ある出来事がきっかけで二人は喧嘩してしまう。
追い詰めてくる死神や、生き返れないかもしれないという不安な気持ちが、二人を徐々に危険な状況へと追い込んでいくが…。
「死神からのお達し」
一人ぼっちになった奈津実は、稜英と喧嘩したことを後悔し、彼を探して街を歩き回るが、どこにも稜英の姿はない。最後に一度だけでもいいから、会ってちゃんと謝りたいと思っているうちに、稜英に対する自分の本当の気持ちに気づき始める。
一方、稜英は自分を嵌めた犯人への憎しみで心が、死神の紙飛行機と共に黒く染まっていく。黒く染まる紙飛行機は、それに繋がっているハザマが悪霊化していく印。
それを見た死神は稜英に奈津実の居場所についてヒントを与える。
「お姉さんも危ないかもなー」
死神は彼らの味方なのか、それとも悪魔なのか。
黄泉路に連れ去られた二人の運命は――?!