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コロナ対応で病院はこう変わったーー感染リスク で防御衣脱ぐのも緊張

2020年4月23日公開 

感染拡大に伴い、患者を受け入れる側の病院では、新型コロナウイルスに対応できるように施設内を変更。病院スタッフは、ときに差別を受けながらも仕事にあたっていると言います。 

東京・杉並区の基幹病院である河北総合病院の杉村 洋一 院長に現状を聞きました。(※4月22日時点の情報に基づく)。 

■一部フロアを「コロナ専用病棟」に

河北総合病院では、一部フロアをコロナ専用病棟につくりかえ、保健所から依頼のあった感染の疑いがある患者を診察しています。  

杉村院長「“コロナ専用外来”へは病院の裏口から入って、普通の患者とは“全く別の入り口”から入ります。そこは完全に仕切って、いわゆる“レッドゾーン”として防御衣を着たスタッフが対応します」

院内では徹底した感染予防対策をとっていますが、手探りの状態であるのも現実です。 

杉村院長 「もともと感染症専門のスタッフがいるわけではないので、急きょ防御衣の着方とか脱ぎ方とかを職員に対して、教育をしてもらって対応しています」 

これは、防御衣の着脱訓練を受けたスタッフと一緒に手順の確認をしながら、診察を終えた医師が防御衣を脱いでいる様子。防御衣はペアで着脱しますが、着る時よりも脱ぐ時が最も感染のリスクが高いのだといいます。病院スタッフは防御衣の着脱にも緊張を強いられています。

万が一を考えて、家族にうつさないように家には帰らないようにしているスタッフも多いといいますが…。

杉村院長 「ホテルを借りるときにも、最初は“病院関係者は泊めてもらえない” ということがありまして」

さらに… 

杉村院長 「保育所とかで『病院に陽性の患者がいるなら(子供は)受けられない』ということがありました」  

時に、差別を受けながらも患者と向き合っている医師や看護師たち。  しかし、この病院でも新型コロナウイルス患者の診察にあたっていた研修医が1人、感染してしまったといいます。  

■院内感染防ぐためテントを設置

(河北総合病院に設置されたテント)

そうしたなか、院内感染を防ぐため病院にテントが設置されました。

病院に来た人は、まず敷地内の屋外で検温します。平熱だった人は、そのまま一般外来へ。一方、37.5度以上あった人はテント内で問診を受け、感染の疑いが強いと判断されると病院の裏口からコロナ専用外来に案内されるという仕組みです。  

(テントの内部)   

杉村院長「病院に患者が入る前にいったんテントで患者の振り分けを行うということで、院内にコロナの患者がなるべく入ってこないようにという仕組みです」  

今後、患者が増えてきた場合はこのテントの中で、地域の開業医が交代制で患者の診察まで行う計画だということです。  

※2020年4月年4月22日放送『 news zero』より 

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