Voice 1「三日坊主」
2007年4月10日放送
女好きのロボットオタク・ロボ(松山ケンイチ)と、7色の声を操る14才の少女・ニコ(大後寿々花)がスパイとして活躍する笑いと涙と感動の痛快冒険活劇。
ちまたでは連続殺人事件が騒がれる中、家と学校とコンビニを行き来するだけの退屈な生活に飽き飽きしていたニコ。
しかしある日の下校途中、2人の男が血まみれで争う「事件」を目撃する。生まれて初めて見た衝撃的光景に興奮覚めやらないニコは、誰かに話したくてたまらなくなり、テレクラに電話。大人の女性の声色を使って、「一緒に現場に行ってほしい」と、電話口の男に頼み込むことにした。
やってきたのは、ロボットオタクでパッと見、風変わりな青年・ロボ。現れたニコの幼さに驚きを隠せないロボだったが、うまいこと言いくるめたニコは、2人で「事件」の現場に向かうことにした。
だが、血痕もなくなっていて、何事もなかったかのよう。ただ一つ、「ゴミ」の詰まった箱があることを除いて。それでも、どうしても「事件」と「ゴミ」のことが気になるニコは、レアなフィギュア「MAXロボ」でロボを買収。かくして2人は「事件」の捜査を始めることになった。
捜査を続ける中、三日坊主(中村獅童)という3日間しか記憶が持たない男に出会う。興味を持った2人は、三日坊主と接するうちに打ち解けていく。しかし、三日坊主の「正体」を知ってしまったロボとニコは――
Voice 2「ごぼ蔵」
2007年4月17日放送
ニコ(大後寿々花)の行きつけの美容室に、強盗犯・後藤(村上淳)がバイクで突っ込んで来た。偶然居合わせたロボ(松山ケンイチ)は、またしても妙な事件に巻き込まれてしまう。凶器で脅され、ロボの愛車・シトロエン2CVに押し込まれる2人。後藤に言われるがまま、伊豆へ向けての大逃走劇が始まった。
一方、真境名(浅丘ルリ子)に2億円の“あるもの”を運ぶように命じられた名梨(岡田義徳)。彼もまた、バイクにまたがり伊豆へと向かうのだった。
「パン、洗剤、さくら餅」――
後藤は、恋人から頼まれたというお遣いをしながら、2人を連れ去って行く。
そんな中、どんな声も聞き分ける「耳」をそばだて、後藤がしきりに“留守電”を聞いていると気づいたニコは、後藤が強盗を犯した“本当の理由”を知ってしまう。
そこにあった、深く哀しい恋の物語とは――
Voice 3「お歯黒女」
2007年4月24日放送
ニコ(大後寿々花)の学校では妙な都市伝説が話題になっていた。
夜な夜な、ネバネバしたモノを投げつけてきて、ひるんだところに襲いかかり、生き埋めにして養分を吸い取るという「お歯黒女」なるものが出没しては、人をさらっていくというのだ。
そんな中、ニコは真境名(浅丘ルリ子)に、満身創痍の名梨(岡田義徳)の代わりに500万円で、その「お歯黒女」を捜してくれないかと頼み込まれ、早速、“手下”のロボ(松山ケンイチ)を利用することにした。
一方、ロボは、偶然出会った女性(香椎由宇)が、“集団自殺ワゴン”に乗ろうとしていたことに気づいて、何とか自殺を食い止めようと奔走するが―
Voice 4「かんにん袋」
2007年5月1日放送
ニコ(大後寿々花)の通学路で爆破事件が発生し、その重要参考人としてロボ(松山ケンイチ)が警察に連行されてしまった。
真境名(浅丘ルリ子)の元を訪れ、ロボを助けるように頼むニコ。だが、真境名は警察に口をきく代わりに、ある予告殺人からターゲットを守るように指令を下すのだった。真境名の情報を頼りに、ニコはロボを引き連れてある大学に「捜査」に向かったが、ロボは大学の先輩・宇佐美(市川実和子)に偶然再会する。
そんな中、捜査中に爆破事件に巻き込まれてしまったロボとニコは―
Voice 5「うしみつ様」
2007年5月8日放送
持っていなければ予言通りに災いが起こるという人形“うしみつ様”が、ちまたで話題になっていた。
ある時期から、とある高校で怪事件が頻発するようになったことと、その“うしみつ様”に何らかの関係があるとつかんだ真境名(浅丘ルリ子)の指令で、ロボ(松山ケンイチ)とニコ(大後寿々花)は高校生に仕立て上げられ、潜入捜査に向かうことになった。
かくして、高校生活を満喫するロボとニコだったが、女子生徒が導き出す“うしみつ様”の災いの予言が、次から次に的中。学校中が恐怖におののいていくことになってしまった。
果たして、“呪われた学園”の秘密とは――
Voice 6「ZI」
2007年5月15日放送
真境名(浅丘ルリ子)から、殺し屋・ZIを捜し出すように頼まれたニコ(大後寿々花)は、ロボ(松山ケンイチ)に相談を持ちかけるが、ロボは突如上京した母親(白石加代子)に翻弄され、それどころではなかった。
両親の離婚の危機を目の当たりにしたニコも、依頼を受けられる状況ではなく、第一「殺し屋」にかかわるのはもうヤメようと、今回は真境名の依頼を断ることにした。
そんな中、偶然立ち寄った花屋で美しい女主人(りょう)と出会った2人は、ひょんなきっかけから花屋一家と付き合い始めることになった。
ところが、ある朝、一家ともども銃撃に巻き込まれた2人は、家族に隠された秘密を知ってしまうことになる。
そこにあった、悲しい家族の物語とは――
Voice 8「プッチーニ 前編」
2007年5月29日放送
昭子(小林聡美)、絵美理(ともさかりえ)、恵(もたいまさこ)の3人は、表の顔は病院勤めの看護師。だが、裏の顔は、死にゆく者の最後の願いを叶える為なら何でもやる“プッチーニ”と呼ばれていた。
彼女たちが真境名(浅丘ルリ子)を殺そうとしていると知ったニコ(大後寿々花)は、激しく動揺。真境名殺害を阻止するべく、ロボ(松山ケンイチ)に助けを求める。
だが、よりによってプッチーニ・昭子と“本当の恋”に落ちてしまったロボは――
Voice 9「プッチーニ 後編」
2007年6月5日放送
昭子(小林聡美)、絵美理(ともさかりえ)、恵(もたいまさこ)の3人は、表の顔は病院勤めの看護師。だが、裏の顔は、死にゆく者の願いを叶えるためなら人をも殺す“プッチーニ”と呼ばれていた。
彼女たちに真境名(浅丘ルリ子)が命を狙われていると知ったニコ(大後寿々花)は、ロボ(松山ケンイチ)に助けを求めるが、よりによってプッチーニ・昭子と恋に落ちたロボは、2人で暮らし始めることにし、ニコの前から姿を消してしまう。
真境名は、命が狙われているのに逃げ隠れもせずにこのまま殺される、と言い放つ。名梨(岡田義徳)によれば、その理由は、かつてスパイだった頃の仲間であり恋人だった男への“つぐない”だから、という。
それでも、どうにか真境名殺害を阻止したい名梨は、ロボと昭子が暮らす部屋へ向かう。
一方、ニコは、真境名を何とか説得しようとする。
そんな中、いよいよプッチーニが動き出して――
Voice 10「幸子」
2007年6月12日放送
ニコ(大後寿々花)の家族の元に、真境名(浅丘ルリ子)と名梨(岡田義徳)がやってきて、2億円でニコを養子に迎えたいと言ってきた。
断固として拒否するニコだったが、2億円という金額に、一海(村川絵梨)・竹男(塚本晋也)・雪江(片桐はいり)たちはまんざらでもない様子。
一方、ロボ(松山ケンイチ)は突然黒服の男たちによって、超人気漫画家・信田コーン(篠井英介)の元に連れ去られてしまった。
信田は、占いによると自分の来世はニコの子供だとワケのわからないことを言い始めた。
そんな中、街中が大停電に見舞われて――
Last Voice 「ロボ」
2007年6月19日放送
真境名(浅丘ルリ子)に「ホテルに出る“幽霊”を退治してほしい」という指令を受けたロボ(松山ケンイチ)。幽霊なんてイヤだと一旦拒否するも、しぶしぶ引き受けることになったロボは、ニコ(大後寿々花)と共にウワサのホテルに乗り込むことにした。
ところが、そこにいた“幽霊”とは、なんと、3ヶ月前に死んだはずの三日坊主(中村獅童)だった。
自分が死んだということを理解していない三日坊主に、“事実”を知らせることになったロボとニコは――