ストーリー
望美(柴咲コウ)は多恵(鈴木保奈美)が倒れたことに衝撃を受けつつも心を閉ざしたまま、危険な状態の母を愛美(橋本愛)と進次(田中哲司)に任せて病院を後にする。
そんな中、愛美は入院道具を取りに寄った時岡家で、多恵が倒れる前に日記に書かれた思い「望美が改心したら家族みんなですき焼きを食べたい」を知り、望美のマンションに説得に行く。しかし別人のように変わってしまった望美は聞く耳を持たず、結局言い争いになってしまう。
時岡家を訪ねた結人(坂口健太郎)は、進次から多恵が倒れたことを聞く。多恵を望美の元に行かせたことに責任を感じながらも今の自分のままでは望美に何を言っても届かないと感じる結人……。学校では不登校になった生徒をどうすることもできず、さらに実家に行くと寝たきりの父親の容態が急変していた……!
一方進次は、自分の今の家族のことを何とかしようと決意。止める加奈(富田靖子)を振り切り、達也(竜星涼)が引きこもる部屋に突入する!
そしてたった一人、自分の幸せだけを考えて生きる決意をした望美は、なぜか再び10歳の自分が現れる夢を見ていた。多恵が倒れたことを機にそれぞれの歪んでしまった時計の針が動き始める、果たして、凍り付いた望美の心に届く言葉はあるのか……!?
望美は多恵が倒れたことに衝撃を受けつつも心を閉ざしたまま、愛美と進次に危険な状態の母を任せて病院を後にする。倒れる前に母が書いていた日記を読んだ愛美は、母がまた家族ですき焼きを囲むつもりだったと知り望美を説得しようと試みるが、再び言い争いになってしまう…。
一方進次は現在の家族関係を何とかしようと達也の部屋に突入!初めて親子として激しくぶつかった二人、そして加奈は、数年ぶりに家族で食卓を囲み再生への一歩を踏み出す。
そんな中結人は、多恵が倒れた責任を感じつつも、今の自分では望美に何も伝えられないと感じていた。学校で不登校の生徒が転校すると聞き、力になろうとする結人。しかし突然寝たきりの父親の容態が急変し亡くなったと連絡が入り……。父と最後まで打ち解けられなかったことを後悔する結人はその夜、望美の置いていったあるカセットテープの中に、多恵が録音していた言葉を見つける。図書館に向かった結人は、最後の希望を託し、望美にカセットテープを渡す。そこには娘が25年ぶりに目覚めた日に喜びと決意を綴った暖かい多恵の声が録音されていた……。
望美は意を決して病院へ。一人で看病していた愛美に合流し、かつて母が自分にしてくれたように『トンボのメガネ』を歌うが多恵の意識が戻ることはなく……。諦めかけた時、奇跡的に多恵が目を覚ます。
これまで伝えられなかったお互いへの思いを交わし合う親子。「愛してる」の言葉と共に、多恵の肉体から命の灯が消えていく……。
多恵が荼毘に付した日、望美たちは時岡家ですき焼きを囲む。その時、突然喪失感に襲われた望美は、愛美とともに子供のように泣きじゃくる。本当に、ママは死んでしまった・・・。