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【アジア予選 激闘の歴史⑤】ブラジルW杯予選 本田、香川、岡崎…役者たちが導いた劇的突破

2019.09.06 公開

 2010年南アフリカW杯で、2度目の決勝トーナメント進出を果たした日本代表。岡田監督の後任には、イタリアで数々のビッククラブを率いた名将、アルベルト・ザッケローニが就任した。
 イタリア人指揮官ながら、攻撃的なサッカーを好むザッケローニのもと、MF本田圭佑、MF香川真司、FW岡崎慎司ら海外でも実績を残す選手たちが並ぶ攻撃陣は、世界レベルでも戦える、という期待を抱かせた。


 「ザックジャパン」初の公式戦、2011年のアジアカップで優勝を果たした日本代表。その勢いのまま臨んだアジア3次予選の初戦だったが、ホームでの北朝鮮戦は、思わぬ苦戦を強いられた。
 守りを固める相手に対して、支配率で圧倒し、20本を超えるシュートを撃ちながらも、なかなかゴールを奪えない。迎えた後半アディショナルタイム、セットプレーからDF吉田麻也がヘディングシュートを叩き込み、日本代表が1-0で劇的な勝利をあげた。


 初戦を何とかものにした日本だったが、続くアウェーでのウズベキスタン戦も1-1のドロー。その後、格下のタジキスタン相手に連勝したものの、北朝鮮、ウズベキスタンに連敗。何とか2位で3次予選を突破した日本代表の戦いぶりを不安視する声も上がっていた。

 最終予選、日本はオマーン、ヨルダン、イラク、オーストラリアと同じグループB。3次予選では苦しんだ日本だったが、最終予選は初戦のオマーン、続くヨルダンとのホーム2連戦を連勝し、勢いに乗る。
 これまで数々の戦いを積み重ねてきた選手たちは、アジア予選の厳しい戦いにも動じることなく、しっかりと勝ち点を重ねていく。アウェーでのオーストラリア戦は1-1のドローで勝ち点1を獲得し、ジーコ監督が率いるイラクはFW前田遼一のゴールで破るなど、着実に予選突破に近づいて行った。

 アジア予選では守りを固める相手に対して、自分たちがボールを保持する展開が多い中、親善試合ではフランス、ブラジルといった世界の強豪たちとの戦いを経験し、ザックジャパンはチームとしての力をしっかりと蓄えていった。

 だが、思わぬ落とし穴が待っていた。勝つか引分けで本大会出場が決まるアウェーでのヨルダン戦は、セットプレーとカウンターから2点のリードを許す展開。その後1点を返したものの、後半に得たPKのチャンスも生かせず。ホームでの試合は6-0と快勝した相手に、1-2とまさかの敗戦。予選突破は次戦に持ち越しとなる。


 引き分け以上でW杯出場が決まる、ホームでのオーストラリア戦。0-0で迎えた後半37分、相手のクロスがそのままゴールに吸い込まれてしまい、0-1とリードを許す。だが後半45分、本田のクロスが相手のハンドを誘い、土壇場でPKを獲得する。
 決めればW杯出場がほぼ決まるという、重圧のかかるPKを、見事ゴールのど真ん中に決めた本田。そのまま試合は終了し、劇的な展開で日本は5大会連続のW杯出場を決めた。

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