「勝てなかった。終わってしまった。笑って終われなかった」と涙ながらに話したのは久保建英選手でした。久保選手がこの言葉を発したのは東京五輪3位決定戦メキシコ戦の直後。「史上最強」とも言われたメンバーで臨んだ東京五輪。1968年メキシコ大会以来53年ぶりのメダル獲得とはなりませんでした。

東京五輪では南アフリカ・メキシコ・フランスに3連勝し予選リーグを1位で突破。準々決勝ニュージーランド戦は0対0でもつれこんだPK戦で競り勝ち勝利しました。準決勝スペイン戦は延長後半にスペインのマルコ・アセンシオ選手に得点を許し0対1で敗戦。3位決定戦のメキシコ戦では、前半に失点を許し勝利はなりませんでした。

久保選手は現在22歳。パリ五輪世代としての活躍も期待されています。
22日に京都でU-23マリ代表と、25日に北九州でU-23ウクライナ代表と強化試合を行うU-23日本代表には、FIFAワールドカップ26アジア2次予選・北朝鮮戦に臨むA代表に招集されているため不参加。パリ五輪アジア最終予選となる4,5月のAFC U23アジアカップ カタール2024での招集も厳しい見込みと言われています。

もしそうなればU-23日本代表に久保選手が合流するのはおそらくパリ五輪出場決定後。U-23日本代表には細谷真大選手や染野唯月選手など久保選手と同じ2001年生まれの選手が多く選出されています。同世代の仲間がパリ五輪出場決め、久保選手が合流しフランスの舞台で活躍を見せるのか。久保選手が「笑って終われなかった」東京五輪の悔しさを胸に、パリ五輪世代とどのように融合するのか。パリ五輪世代のチャレンジと久保選手のリベンジに注目が集まります。