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視覚探偵 日暮旅人

2015年11月20日 放送
ストーリー

日暮旅人(松坂桃李)は、五感のうちの四つ、聴覚、嗅覚、味覚、触覚を失い、残された視覚だけを頼りに調査をする探し物探偵。相棒兼マネージャーの雪路(濱田岳)と血のつながらない娘の灯衣(住田萌乃)とともに探し物探偵事務所に同居している。どんな探し物でも見つけ出す旅人の調査方法は少々変わっている。旅人の目には、普通の人間には見えない「何か」が視えているらしい……。

保育士の陽子(多部未華子)は遅番の日に、なかなか迎えのこない園児の灯衣のお世話をする。一人で黙々と折り紙を折り、妙に大人びた発言をする灯衣に陽子はタジタジ。

そのうちに灯衣は「待ちきれないので帰ります」と一人で家へ帰ろうとし、陽子は慌てて灯衣の後を追いかけていく。そのとき、陽子は腰につけた大切なキーホルダーの飾りを落としてしまう。灯衣が向かったのは錦糸町の繁華街にある雑居ビルの一室。陽子が中に入ると、ソファーに転がって眠りこけている男がいる。その男こそ旅人だった。灯衣は「それ、パパ。起こさないで」と言い、一人でハードロックを聴きながらレンチンの食事を始める。灯衣から母親はいないと聞いていた陽子はあまりの放任ぶりに腹を立て、無理矢理旅人を起こそうとする。目覚めた旅人だったが、早口でまくしたてる陽子の話にまったくついてこられない。だが旅人は陽子の腰にフックだけが残ったキーホルダーがあることには気づいていた。

翌日、陽子が灯衣に呼ばれてついていくと、旅人と雪路がなぜか道路にしゃがみ込んでいる。旅人は「すぐにキーホルダーを見つけますから」と言う。「なぜ、私がキーホルダーをなくしたことを知っているんですか?」と驚く陽子に、旅人は続ける。「僕には“感情の模様”が視えるんです」――いったい何のことなのか?

旅人は陽子の問いかけには答えず、ずんずん歩いて行く。「聞こえてないのかな?」とつぶやく陽子に、雪路は言う。「そりゃそうだよ、アニキは耳が聞こえないんだから」――。陽子は雪路から、旅人が匂いも、味も、触られた感覚もわからない状態であること、すべての感覚を目で見ているのだと教えられる。果たして旅人は公園の池から、陽子のキーホルダーの飾りを探し出した。

だが雪路は「仕事以外での探し物はやめてくれ」と、旅人に釘を刺す。

旅人の能力を信じられない陽子だったが、灯衣と旅人たちのことが気がかりで、事務所に押しかけて世話を焼こうとする。その中で続々と旅人の目の驚くべき能力を目の当たりにするのだった。

しかし、旅人は目を酷使しすぎた結果、倒れてしまう。
主治医の榎木(北大路欣也)からも「あまり目を使いすぎないように」と忠告されていたのだが……。

眠り続ける旅人を見ながら、雪路は陽子に言う。
「アニキはアンタのために探偵の仕事以外でも目を使っちまう。悪いけど、少し距離を置いてくれないか」
陽子はうなだれて事務所を後にする。
が、その後、一人でお使いに出かけた灯衣が、いなくなってしまう……。

目を覚ました旅人は、すぐに灯衣がいなくなったことに気づく。
目を使おうとする旅人に榎木は告げる。「お前はこのままでは失明する」――。
灯衣の行方は!?
旅人はたったひとつ残された視覚も失ってしまうのか!?

 

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