5月31日、熊本市現代美術館ホームギャラリーで「尾上さんと新しい特撮の魅力を語ろう!」と題した講演会が開催されました。
講師は特撮監督の尾上克郎さん。「巨神兵東京に現わる」では監督補、特殊技術統括として活躍されました。
参加者は中学生から60代まで男女およそ80名。
講演は、特撮の定義から始まり、フィルムが発明された時代に遡る映画と特撮の歴史、円谷英二の功績やスクリーンプロセスなどの代表的技術、「キングコング」や「ゴジラ」「スター・ウォーズ」といったエポック的作品紹介に至るまで、分かりやすく解説。さらに、特撮博物館がどのように立ち上がり、「巨神兵東京に現わる」がどうやって作られたかも詳しく語られました。
最後には参加者からの質問コーナーが設けられ、好きな特撮作品や影響を受けた作品、撮影での一番の失敗や一番大切なこと、最新作「進撃の巨人」についてなど、多岐にわたる質問すべてに、尾上さんが丁寧に答えていきました。「将来特撮の仕事がしたいけど、どんな勉強をすればよいか」という質問に「スタッフが根負けするくらいしつこくコンタクトを取り続けるか、スタジオに押しかけるほうが、大学で勉強するよりもいいかも」と答える場面も。
終始真面目ながらもユーモラスなやりとりが続き、和やかなムードでした。
講演会の様子は、熊本市現代美術館のブログでも詳しくレポートされています。
http://camk.glide.co.jp/blog/
来館者4万人を突破し、ますます盛り上がる熊本会場。残る会期も1ヶ月を切りました。
特撮博物館をぜひお見逃しなく!
「館長庵野秀明 特撮博物館」熊本展
開催中~6月28日(日)
熊本市現代美術館
http://www.kkt.jp/event/tokusatsu/