2015.05.19 PM08:00
熊本市現代美術館ホームギャラリーで、5月16日、「三池さんと特撮雲をつくってみよう!」と題したワークショップが開催されました。
講師は熊本出身の特撮美術監督、三池敏夫さん。「巨神兵東京に現わる」の美術監督です。
中学生から70代まで男女17名の参加者が、「巨神兵東京に現わる」で印象的なキノコ雲と、「ガメラ 大怪獣空中決戦」などに登場した雲海を3班に別れて作りました。
キノコ雲は、塩ビの透明な半球に、小さくちぎった綿を貼っていきます。雲海は、黒いビニールで覆った机一面に、綿を5列で並べ置きます。奥には30センチ程の高さでピアノ線を張り、そこにも綿を絡めて浮かぶ雲にします。ちなみに綿は普通の布団用の綿で、形を雲のように整えるにはハードタイプのヘアムースを使います。
綿を雲のように見せるのに苦心する参加者たちに、三池さんがお手本を見せながらアドバイスすると、作業がしだいにはかどり、およそ1時間で雲が完成。それぞれの雲に仕込んだ照明を点け、カメラを通してモニターで見ると、まるで本物のよう! 参加者から歓声が上がりました。
さらに三池さんがピアノ線で飛行機のミニチュアを雲海の上に吊るし、カメラワークをつけながらの模擬撮影も披露しました。
自分の手で作る楽しさを味わい、三池さんの技術も間近で見られる充実したワークショップで、どの受講生も嬉しそうに自分たちの雲をスマホやカメラで撮影していました。
熊本市現代美術館のブログでもワークショップの様子が詳しくレポートされています。
http://camk.glide.co.jp/blog/
なお、三池さんは、ワークショップの前日、特撮博物館が3万人目のお客様を迎えた際、記念品のプレゼンテーターも務めてくださいました。
http://www.kkt.jp/event/tokusatsu/news.html
盛り上がりが続く熊本会場。残る会期もおよそ半分となりました。ぜひお見逃しなく!
「館長庵野秀明 特撮博物館」熊本展
開催中~6月28日(日)
熊本市現代美術館
http://www.kkt.jp/event/tokusatsu/