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担当者が本当に見て欲しいドラマ3選【家政婦のミタ・家なき子・すいかを推す理由】TVer名作ドラマを大量無料配信中!

2025.03.19 公開

現在日本テレビで放送されたドラマ・バラエティ・アニメなど過去最大級の100作品以上が無料で見られる「期間限定!日テレ人気番組100!」をTVerにて実施中だ。

そこで、この記事ではラインナップされているドラマ作品の中から、日テレドラマならコレは絶対に押さえておきたい!“キホンのドラマ”を3本紹介。

○家政婦のミタ(2011年)
まずは日テレドラマの基本中の基本「家政婦のミタ」(2011年)だ。
今作は世帯平均視聴率最高40.0%(最終回・関東地区)を記録した、日テレドラマで “最も見られた”作品の一つ。超大ヒット作のためあらすじは言わずもがなだろうが、松嶋菜々子演じる業務命令であればどんな無理難題も引き受けてしまう“家政婦のミタ”が、崩壊寸前のとある家庭に派遣されることから始まるスクラップアンドビルド=破壊と再生の物語。
そのネーミングも相まって一見、圧倒的な存在感を放つ松嶋菜々子による強烈なキャラクターショーにも思えるのだが、その強いインパクトだけには決して頼らないストーリーテリングによって多くの視聴者を巻き込んだ。
例えば、流行語にもなった三田(松嶋)の決め台詞である「承知しました」を言わせるために用意された“難題”の数々がセンセーショナルでありながらドラマティックなのだ。「(亡くなった)お母さんに会いたい!」「いじめっ子を殺して!」「誘拐して!」「全部脱いで!」「わたしを殺して!」などなど、それらのセンセーショナルな“難題”は、決して出オチ(肩透かし)になっておらず、衝撃的でありながらもしっかりと物語に絡み合い、想像もしていなかったドラマティックを作り出している。
特にこれまでのホームドラマの場合、荒療治であっても徐々に“再生”していくのが常套だが、今作は回を重ねるたびに“破壊”を繰り返し、最終的には取り返しのつかない“崩壊”までたどり着く。その過程こそが今作の独自性となっており、その先にある“再生”は一体どんな光景なのか、全く想像の出来ないスリリングを生み出し、最後の最後まで見逃せない連続ドラマとしての醍醐味にもつながっている。
誰もがハマった大ヒット作のため、まだ見たことがない方がそうなってしまうのは当然として、改めて視聴する方にとっても、今作のストーリーテリングの妙など、大ヒット作に隠されたその構成力を確認するのも面白いかもしれない。

 

○家なき子(1994年)
2000年以降の大ヒット作が「家政婦のミタ」なら、90年代の大ヒット作品と言えば「家なき子」(1994年)であり、これも日本テレビドラマの基本中の基本と言っていいだろう。
今作もまた最終回で世帯平均37.8%(関東地区)という驚異的な視聴率をたたき出した。安達祐実演じる小学生でありながら“家なき子”になってしまった主人公が、病気の母のために貧困やいじめなどの様々な困難に立ち向かっていく超波乱万丈のストーリー。
今では二つおさげのオーバーオールに、がま口の財布を首から下げるという印象的な主人公のビジュアルと、「同情するなら金をくれ!」というキャッチーなセリフのインパクトだけが先行してしまうのだが、この作品も「家政婦のミタ」と同様、多くの視聴者を巻き込むだけの力強いストーリーテリングが特徴だ。
第1話冒頭から、主人公のすず(安達)が誰もいない教室でクラスメートの月謝袋を盗むというショッキングからスタートするのだが、その後もそんな“ショッキング”を優に超えてくる怒涛の展開が待ち受けており、徹頭徹尾のエンターテイメントを体感できる。
“小学生が家なき子”という“ありえない”にも関わらず、企画として関わっている脚本家・野島伸司のエッセンスが十二分に加わることにより、キャラクターの背景が異常に濃密で、随所に彼の哲学も感じられ“フィクション”とは思わせない作り。さらに千住明の劇伴(劇中伴奏音楽)や、中島みゆきの主題歌「空と君のあいだに」、そしてこの時代の日テレドラマにしか出せない生々しい質感の映像世界によって、リアリティーをも生み出している。
息つく暇もないほど物語は濃厚なので、一気見するのには最適。また今だからこそあの時代の安達祐実の演技力と、他の大人キャストたちに全くひけをとらない存在感に驚かされるだろう。

 

○すいか(2003年)
先の2本が“大ヒット”という点で基本なら、ドラマ好きでこの作品を挙げない人はいないと言い切れるほど、ドラマ通にとっての基本中の基本と言えば「すいか」(2003年)で間違いない。
根強いファンが多く、優れたテレビドラマ脚本に贈られる向田邦子賞をするなど、作品の質が特に高い評価を受けたまさに知る人ぞ知る作品だ。
小林聡美が演じる人生に行き詰まった30代の主人公が、賄い付きの下宿“ハピネス三茶”で初めての一人暮らしをすることになり、その住人たちとの交流の中で徐々に成長していく様を描いたハートフルな人間ドラマ。初回で主人公の同僚(小泉今日子)が、1億円を横領して逃走するという実に連続ドラマらしいサスペンスフルな縦軸も用意されているのだが、最終回前の“とある事件”までは、ほとんど事件は起こらず、その“何も起こらない”ことこそが特徴と言っていい何気ない日常の大切さを問うた作品だ。
今作に多くのファンが存在するその理由は、やはり“脚本力”の高さだろう。初回の印象的なエピソードである、ゴミ捨て場で拾った“大トロ”が“互いを認め合うこと”に着地する物語運びなど、何気ない些細なモノ・コトが意外性あふれるドラマへと転じていくその筆致は、他のどのドラマでも味わえない世界観だ。
そして特に注目したいのは、1億円を横領した友人の“結末”だ。それは哀しくもなぜか爽やかで、何よりその“結末”の中にこそ今作のテーマが表されているようだった。
また現在放送中の「ホットスポット」で主演を務める市川実日子が、今作では“ハピネス三茶”の住人として登場しており、今作に“いい味”を加えている。

「日テレ人気番組100!」
・TVer特集サイト  https://tver.jp/specials/ntv25-popular
 ※詳細はTVerにて、各番組のエピソード詳細欄をご確認ください
・特設サイト https://www.ntv.co.jp/ntv-tver-campaign/

なおHuluでは、今回のラインナップを全話配信中です。
・Hulu  https://www.hulu.jp/
 

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2025年3月21日 時点

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