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ワイルド・ヒーローズ

2015年4月期 日曜ドラマ
ストーリー

第1話

2015年4月19日放送

転勤で10年ぶりに故郷へ戻ってきた冴えない営業マン・瀬川希一(TAKAHIRO)。希一は、高校時代のある出来事がもとで地元で「最強の“ヘタレ”」という不名誉な伝説を残しており、それ以来、当時の仲間とも疎遠になっている。

ある夜、希一はヤクザに捕えられた少女(桜田ひより)と出会う。野生児のように暴れて抵抗する少女、一体、この子は――? 少女の怯えた表情を見た希一は、とっさにヤクザ若頭の田川(塚本高史)に嘘をつき、少女を助ける。そしてそのまま、行き場所のない少女をかくまうことに……。

翌日。希一は街で偶然、かつての悪ガキ仲間でチョコこと春太郎(岩田剛典)と再会する。春太郎はカラオケボックスの雇われ店長になっていた。「また昔の仲間で集まろう」という彼の誘いを、希一は曖昧に断る。
10年の間に、かつての仲間たちはそれぞれの道を行き、さまざまな事情を抱えていた。自転車店を継いだミッキーこと洸介(青柳翔)は認知症の祖母を介護している。クリーニング屋のテンテンこと典明(黒木啓司)には妊娠中の妻がいる。万引きGメンのポンジャラこと哲平(野替愁平)もトラック運転手・ピーちゃんこと剛(八木将康)も、春太郎から希一の帰郷を知らされ、皆驚きながら複雑な顔をする。やはり10年前の出来事が、彼らの間に大きなしこりを残しているのだ……。

夜、希一が帰宅するとヤクザたちがアパートに押しかけてきた。希一は少女に「なんでヤクザなんかに追われてるんだ?」と詰め寄る。少女は「わからない!思い出せない!」と叫んだ――少女は記憶を失くしているのだった。
少女を逃がし田川たちに捕まった希一は拷問を受ける。だが希一は、少女のことなど知らないと突っぱね、激しく殴られる。一方、逃げ出した少女は偶然出会った透(佐藤大樹)の力を借りカラオケ店にたどり着く。希一の危機を知ったかつての仲間たち。だが、春太郎は「昔の裏切りを許せない」と反発する。すると洸介が、あの日の真実を語り始めた――。一体、あの日何があったのか? 仲間たちは希一を救えるのか? そして少女は何者なのか……?

 

第2話

2015年4月26日放送

前回、ヤクザの田川(塚本高史)から日花里(桜田ひより)を救出した希一(TAKAHIRO)と仲間たち。その直後に現れた刑事・赤城(内藤剛志)が、日花里を保護すると連れ去った。しかし希一は、その後ニュースで日花里の誘拐事件が一切触れられないことに疑問を持つ。赤城に連絡を取ろうとするが携帯もつながらず、不安が募った希一は、直接、赤城に日花里の安否を尋ねようと警察署を訪れた。だがそこに赤城はおらず、事件の数日前から休暇を取っていたと判明する。
希一は洸介(青柳翔)、春太郎(岩田剛典)、哲平(野替愁平)、剛(八木将康)、典明(黒木啓司)に赤城への不信感を漏らすが、一蹴されてしまう。赤城は希一たちが不良だった頃からの恩人であり、なかでも哲平は仕事を紹介してもらった強い恩義を感じていた。

しかし、希一の不安は的中してしまう。日花里は赤城に誘拐され、自宅の山荘で銃で脅されて詰問されていたのだ。「日花里ちゃん、どこにあるか、教えて?」―― 赤城は日花里から“何か”のありかを聞き出そうとしていた。しかし、記憶喪失の日花里は何も思い出せない。
一方、日花里の行方を探すため、希一は役所勤めの義父・努(長谷川初範)のもとを訪れる。希一は「日花里の住所を調べてほしい」と頼むが、努は「個人情報を教えることはできない」と拒否する。だが実は、今までにない希一の真剣な眼差しに心が動かされていた……。

赤城は日花里が本当に記憶喪失なのかを調べるため病院に向かった。そこで日花里は、医療機器の営業に訪れていた希一を見つける!……が、銃で脅されているため、助けを求めることができない。日花里は決死の思いでSOSのサインを希一に残す。
そのサインに気づいた希一は、日花里を助けるべく仲間たちと動き出す――。監禁されている山荘に向かうと、そこには赤城と、ヤクザ・田川の姿が!赤城は田川と通じているのか?果たして希一は、皆の恩人である赤城を敵に回して、日花里を救い出すことができるのか!?ついに赤城と対決した希一たちに待ち受ける衝撃の結末とは!?

 

第3話

2015年5月3日放送

希一(TAKAHIRO)は昼間、日花里(桜田ひより)を洸介(青柳翔)に預け、夜は自分のアパートで一緒に暮らそうと考える。その矢先、二人はアパートで看護師の美史(水沢エレナ)と鉢合わせる。なんと美史は隣に引っ越してきたのだという。希一は運命だと舞い上がるが、日花里はどこか不機嫌だ。と、そこに刑事が現れ、希一は連行されてしまう。赤城刑事(内藤剛志)が殺害され、犯人の疑いがかけられたのだ。

赤城の死を知った洸介、春太郎(岩田剛典)、哲平(野替愁平)、剛(八木将康)、典明(黒木啓司)は動揺する。特に赤城を慕っていた哲平は、赤城を殺したのは田川(塚本高史)だと考え、組に乗り込もうとするが洸介に止められる。日花里を巡るこの事件は、想像以上に複雑で危険だと感じ始める一同。洸介は高校生の透(佐藤大樹)を「もうここに来るな。お前は仲間じゃない」と追い返す。透をこれ以上巻き込まないためだが、そうとは知らない透は傷つく。
刑事たちは希一を厳しく尋問するが、そこに弁護士が現れ希一を解放してくれる。だがそれは田川が差し向けた男で、希一は偶然居合わせた透と一緒に、今度はヤクザに捕まってしまう。
田川は格上の東京ヤクザである柳原(音尾琢真)の指示で動いていた。希一は柳原に、日花里の居場所を教えろと厳しく拷問される。希一の口が堅いと見てとった柳原は、敢えて希一の目の前で、若い透を激しく拷問し始める……。

一方、日花里は洸介と事件の鍵を握る山荘を再訪し、そこで小学校教師・藤代さわこ(原日出子)と出会って保護を受ける。だがその背後に、赤城を殺したあの青年(前田公輝)の影が忍び寄っていた! 果たして希一と透の運命は!?希一たちと離れた日花里の命は無事なのか!?

 

第4話

2015年5月10日放送

日花里(桜田ひより)が担任の藤代さわこ先生(原日出子)に引き取られて、希一(TAKAHIRO)たちはホッと一安心……のはずだったが、何度電話しても連絡が取れないことが気にかかっていた。
そんな時、希一の前に田川(塚本高史)が現れ、「ヤクザから足を洗って街を出る」と告げて餞別にブレスレットを渡す。希一は感激して身につけるが、それはなんと柳原(音尾琢真)の命令で田川が仕掛けた盗聴器だった。
その頃、日花里はさわこの自宅で軟禁されていた。その腕は片手錠の先についた長い紐で、赤城刑事(内藤剛志)を殺した青年(前田公輝)と繋がれている。「殺される――!」と日花里が思った時、さわこが「その子は、まだよ」と青年を止めた!青年を操っていたのはさわこだったのだ!

翌朝、希一はさわこの携帯に「日花里の様子を見にいく」と留守電を残し、洸介(青柳翔)、春太郎(岩田剛典)、哲平(野替愁平)、剛(八木将康)、透(佐藤大樹)と一緒に日花里の小学校に向かう。その途中、留守電を聞いたさわこから希一に電話が入った。
さわこは「日花里は熱を出したので学校を休ませている」と嘘をついたが、希一から「日花里と話をさせてほしい」と言われ怪しまれないように日花里を電話口に出す。日花里の首に青年が紐を当てて今にも絞めようとしていることなど、希一たちは知る由もなかった。
日花里は希一に「元気だよ」と話すが、電話を切った希一たちは違和感を抱く。日花里は会話の中でSOSを送っていたのではないか?そして、小学校を訪れた希一たちは衝撃の事実を知る。さわこは偽教師だったのだ!

一方、日花里の記憶を呼び覚まそうと、さわこと青年は日花里を連れ彼女が発見された山へと向かう。さわこの目的も日花里が知る「何か」のようだ。さらにその後を、会話を盗聴していた柳原と田川が追っていた!果たして希一たちは囚われた日花里を救うことができるのか!?

 

第5話

2015年5月17日放送

日花里(桜田ひより)の過去を調べるため、希一(TAKAHIRO)は洸介(青柳翔)と日花里の山荘に向かう。直接の手掛かりになりそうなものは何も残されていなかったが、洸介が見つけた古いオルゴールの中に、三種類のカギが隠されていた――。
さらに希一は一枚の写真から、日花里の父親が東京の新聞社に勤務していたことを突き止める。希一は春太郎(岩田剛典)たち仲間に「東京に一緒に行ってほしい」と頼んだ。しかし皆は、この件にこれ以上深入りするのは危険だと考え始めていた。あまりにも人が死に過ぎている……。典明(黒木啓司)の妻・ももよ(平田薫)は出産を控え、剛(八木将康)にも愛する妻がおり、哲平(野替愁平)には正社員になる話が持ち上がっていた。透(佐藤大樹)はまだ高校生だ。彼らにもそれぞれ家庭や守るべき大切なものがあるのだ。 春太郎だけは「俺には守るものはない」と言って東京に同行しようとする。だが出発の朝、不倫相手の志穂(酒井美紀)から電話が入り「薬を飲んで死ぬ」と告げられた春太郎は、急きょ志穂のもとへ――。

東京の新聞社を訪ねた希一と日花里は日花里の父の後輩・松井(成河)と出会い、新たな事実を知る。松井は、日花里の父の長期出張は偽装で、何かのトラブルに巻き込まれているのではないかと話す。日花里の父・幸雄は妻の交通事故死を他殺と疑っていた。そしてその裏に、ある宗教法人の存在があると気づき密かに調査していたのだという。

母は死んでいる――日花里は大きなショックを受けながらも真実を知る決意をする。希一と日花里は、松井に教えられ日花里の自宅マンションを訪れる。そこには、日花里と両親の暮らしの痕跡が、確かにあった……。
だがそれ以降、衝撃的な出来事、不気味な影が、次々と二人に襲いかかる!仲間の助けがない東京で、孤立無援の二人は逃げ惑う……!

 

第6話

2015年5月24日放送

春太郎(岩田剛典)が何者かに狙撃され希一(TAKAHIRO)たちが騒然とする中、なぜか日花里(桜田ひより)は一人立ち尽くし震えていた。なんと、春太郎が撃たれた衝撃で失っていた記憶のすべてを思い出したのだった……!
春太郎は一命を取りとめ、意識を回復する。その直後、希一は刑事の取調べを受けた。
白昼の銃撃事件、しかも希一は赤城刑事殺害の重要参考人である。だが取調べを担当した大島警部(姜暢雄)は、希一が赤城を殺したとは考えておらず、この二つの事件には自分が追ってきた『かがやきの方舟』の影が見えると打ち明ける。

一方、日花里は春太郎に、美史(水沢エレナ)を信用できないと打ち明ける。希一のアパートの隣に引っ越してきたり、東京で希一とばったり会ったり、偶然が多過ぎる。しかし、春太郎からこの疑念を告げられた希一はまったく取り合わない。しかたなく、日花里は記憶を取り戻したことを美史を含む全員に伝える。
――あの日、日花里は父・幸雄(大浦龍宇一)に誘われ、愛犬のパウルも連れてドライブに出かけた。だが父はどこか上の空で、誰かと電話していた。父は山の中でその人物と会うつもりらしい。
日花里と父が待ち合わせ場所の山小屋に着くと、なんと相手の男は殺されていた。暗殺者に襲われ逃げ出した二人は、森の繁みに隠れる。そして父は、日花里に自分の携帯電話を託し、「どこかに隠してほしい」と頼んだ。それから日花里を逃がすためにわざと敵の前に姿をさらす。その後、日花里は敵に追われて崖から落ち、記憶を失ったのだった……。

希一、洸介(青柳翔)、典明(黒木啓司)たちと日花里、そして美史は、携帯電話を探しに日花里が落ちた崖下へと向かう。山中を探し回り、ようやく見つけ出した、その時。希一の胸元に、狙撃手のターゲットを示す赤いポインターが光った――! 美史の裏切りを目の当たりにした希一は、一体どうする!? そして、女スナイパーの意外な正体とは?

 

第7話

2015年5月31日放送

日花里(桜田ひより)のデータを守るため、橋から遥か下の海に飛び込んだ希一(TAKAHIRO)。洸介(青柳翔)は希一の行き着く先を確信していた。そこは、かつての希一たちが避難基地にしていた廃灯台。日花里と洸介たちがそこに着くと、時を置かずずぶ濡れの希一がやって来た。
だがデータは壊れているのか、読み込むことができない。希一はそれを警視庁の大島警部(姜暢雄)に渡して解析してもらおうと提案する。これまで何度も騙されてきたにも関わらず「あの人は信用できる」と確信している希一。だが洸介、典明(黒木啓司)たち仲間は、希一の選択についていくことを決意する。

その頃、地元の病院に転院した春太郎(岩田剛典)の前に美史(水沢エレナ)が現れ、データを『かがやきの方舟』に渡さなければ仲間全員が殺される、と忠告する。それが脅しではないことは、春太郎もわかっていた……。
一方、希一と大島はデータを解析するため県警の科捜研を訪れる。だが二人の前に現れたのは、警視副総監の福井(三波豊和)だった! 福井はデータを奪おうと希一に銃を向ける。福井も『かがやきの方舟』側に立っているらしい。待機していた洸介たちに助けられ、刑事や警官を振り払ってなんとか科捜研から逃げ出す希一と大島。
大島は、警察のトップも深く関わっているこの事件では、希一たちが密かに “抹消”される可能性があると警告する。家族が巻き込まれることを恐れ、洸介たちはしばらく家を離れる決意をする。そして一同は束の間帰り、洸介は佳代(草村礼子)と、典明はももよ(平田薫)と、剛(八木将康)は紗彩(二宮愛)と最後になるかもしれない一時を過ごし、哲平(野替愁平)は花(中村静香)に、透(佐藤大樹)は夏美(和希沙也)に別れを告げる。

一方、廃灯台に残った希一と日花里の前に、ヤクザ会長・千駄木(梅沢富美男)の命を受けた田川(塚本高史)が現れ、「データを俺たち渡してほしい」と言う。拒否する希一と日花里に、田川はある条件を持ち出す。「データをくれたら、人質を解放する」。なんと人質とは、死んだと思われていた日花里の父・幸雄(大浦龍宇一)だった! 果たして日花里の父は本当に生きているのか!?希一が向かった人質交換の場で、衝撃的なエンディングが待ち受けていた――!

 

第8話

2015年6月7日放送

死んだと思っていた父・幸雄(大浦龍宇一)とついに対面した日花里(桜田ひより)。だが次の瞬間、幸雄は叫んだ。「違う――日花里じゃない!」。驚愕する希一(TAKAHIRO)たちの前で、日花里は不敵な笑みを浮かべる。日花里は、偽者!?
「ビーフシチューまで作ってくれてありがとう」。少女が放った一言で、希一、洸介(青柳翔)、典明(黒木啓司)らはこれが幸雄と日花里の作戦だと気づく。幸雄は本物の日花里に会うまでデータのロック解除法を教えないと言う。本物の日花里を探すため、『かがやきの方舟』の信者たち、ヤクザ会長・千駄木(梅沢富美男)の手下たちが散っていった。「この人数なら勝負になる」。行動を開始しようとした希一たちの前で、千駄木は田川(塚本高史)に銃を渡し少女を殺せと命じた。そして幸雄を全力で殴りつける。日花里は思わず「お父さん!」と叫んでしまい、全員にこれが芝居であったと知られてしまった……。だがその時、田川はその手の銃を千駄木に向けた――!それは、この窮地から希一たちを逃がすための決死の反逆だった。

田川のおかげで脱出に成功した希一たちだったが、洸介は残った田川のもとへ戻ると言い出す。希一たちは洸介に田川の救出を託すことにした。
隠れ家の廃墟に戻り、希一は幸雄にデータが敵の手に渡ってしまったことを詫びる。だが実は、本物のデータは今、春太郎(岩田剛典)の体の中にあった。大島警部(姜暢雄)が希一に内緒で本物を確保し、それを春太郎が飲み込んでいたのだ。

その頃、双葉(渡辺舞)は美史(水沢エレナ)から『かがやきの方舟』が手に入れたデータが偽物だと聞かされる。美史は双葉に「『かがやきの方舟』を脱会すれば本物のデータを渡す」と告げた。美史は姉を救い出すため、洗脳されたふりをしていたのだ。美史はさわこ(原日出子)を殺さず逃がし、まもる(前田公輝)も助けていた。さわこに知らされ駆けつけた希一の言葉、美史の思いに、揺れる双葉の心。その時、『かがやきの方舟』信者たちが、美史と双葉に銃を向けた――!

 

第9話

2015年6月14日放送

日花里(桜田ひより)と幸雄(大浦龍宇一)を空港で見送った希一(TAKAHIRO)の耳に信じられないニュースが飛び込んできた。日花里がホテル火災に巻き込まれて死亡した……!
希一は洸介(青柳翔)たちと遺体安置所に向かう。「日花里に会せてほしい」という希一の頼みで、大島警部(姜暢雄)は小さな遺体を見せる。変わり果てた、少女の焼死体。「本当に日花里なのか?」と聞く春太郎(岩田剛典)に大島は「歯の治療痕が一致した」と決定的な結果を伝えるのだった――。
帰り際、春太郎は大島に行方がわからないパウルについて情報を求める。「大島さん、パウルは白いプードルです。よろしくお願いします」――大島は捜索を約束した。

日花里の死を受け止められず呆然としていた希一は一人アパートに帰り、その笑顔を思い出して初めて慟哭する。そして翌朝、美史(水沢エレナ)に日花里を守り切れなかった無念と後悔を切々と告げる。「何なんだろうな、俺の人生……」。絶望して自暴自棄な言葉を吐く希一を、美史はじっと見つめていた。
三日後。剛(八木将康)はテレビで偶然、『かがやきの方舟』のセミナーの様子を見て目を見張る。そこ映し出されているのはなんと、「エッブリシンオーライ!」と高らかに唱える、心を失くしたような希一の姿だった!「一体どうして?」「マジで入信しちゃったのか?」……混乱する仲間たち。とにかく様子を見に行こうと『かがやきの方舟』本部に向かう。
まだ傷の癒えない春太郎は同行せず、手術中の大島の息子・卓也を見舞いに病院へ。大島は春太郎の顔を見て喜び、次にこう言った。「そうだ、日花里ちゃんが連れていた白いプードルの情報が入ったよ」……。

その頃『かがやきの方舟』教主の榊(村井國夫)は、信仰心を確かめるため、希一に屈強な男たちと1対1で闘って勝ちぬくことを要求する。そしてそのテストに合格すれば、高貴な方のボディガードに選抜してやるというのだ。
希一は戦闘マシーンのように大男たちに向かっていく。次々と勝ち進む希一。とその前に、信者に拘束された洸介、典明(黒木啓司)たちが連れてこられた。榊が希一に言う。「最終テストです。この中から一人選んで、殺しなさい」。希一は無言のまま、ゆっくりと洸介を指差す。
激しく動揺する仲間たちの目の前で、希一VS洸介のタイマン勝負が始まった!

 

第10話

2015年6月21日放送

レインマンに囚われた日花里(桜田ひより)と幸雄(大浦龍宇一)をついに見つけ出した希一(TAKAHIRO)。だが幸雄は「あと1日だけ日花里を守ってほしい」と希一に日花里を託し、自らおとりとなって二人を逃がす。

希一と日花里は洸介(青柳翔)たち仲間と合流し、USBメモリに保存されていた映像を見た。そこに映っていたのは、幼い日の日花里の母親・陽子(横山めぐみ)らしき少女が、泣きながら一人の男を射殺している姿……!そして希一たちは、保存文書からこの「儀式」とレインマンの全容を知る。日花里の11歳の誕生日である明日、執り行われる予定の異様な「儀式」。明日1日、絶対に日花里をレインマンの手に渡してはいけない!

希一たちの最後の戦いが始まる。それは、機動隊と『かがやきの方舟』に包囲された中での決死の「立てこもり戦」。希一たちの武器は、絆と友情、そして、「人を信じる心」――。

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