主人公・高瀬祐季(篠原涼子)は、汐留の象徴・大きなビル群の片隅の小さな編集プロダクションで働くフリーペーパーの編集者。日々の仕事に追われ、やり甲斐を感じる事さえなくなっていた。そんな彼女の目に映るのは、新しい街を闊歩するキレイな女性たち。ついつい、自分の地味な現実と比べて不公平だと思ってしまう。
後輩のアルバイト・藤島玲(栗山千明)には、「毎日楽しく過ごさないと、人生もったいないと思いません?」と言われるが、そんなことを考えることもなくなっている……。
ある日、汐留発信のフリーペーパー『Tokyoite』の創刊が決まった。企画会議で、祐季は、その場の思いつきで「汐留美人特集とか?」と、無難な発言をしたつもりが、、担当になってしまった。正直めんどくさい、余計な事を言うんじゃなかったと、後悔する祐季。しかし、やる気満々な玲が、あっと言う間に、取材相手を決めてきた。
航空会社の受付、新聞記者、テレビ局社員、セレクトショップオーナー…まさに今輝いている女性たちに取材をして、自分とは別世界の人たちだとつくづく感じてしまう祐季。しかし、その中の二人の女性と深く関わることによって考えが変わっていく。
一人は広告代理店勤務の石川絵里子(井川遥)、もう一人はコーヒーショップのストアマネジャー・小森葉月(中越典子)。絵里子は、仕事バリバリのキャリアウーマンタイプで、葉月は男が放っておけない感じの可愛らしいタイプ。輝いているように見える彼女たちも、それぞれ大きな悩みを抱えていた。
そして、この二人との出会いが、祐季の人生を大きく変えることになっていく―――。