2009年01月28日
「田園」
ディレクターのSIONです。
皆様、先週24日放送オスモ・ヴァンスカの「田園」は如何でしたでしょうか?
団員さんのインタビューでもありましたが、マエストロは今回実に丁寧に細部にわたりいちから音楽をつくりあげていらっしゃいました。ppとffの差もものすごいこだわりがありましたね。
特に第4楽章の嵐のシーンはずぶぬれになったのではないでしょうか?
ある団員さんが「嵐のシーン・・・風景ではなく、自分がどしゃぶりの雨の中に入っているかのようだ」といっておられましたが、まさに大きな雷の音と大雨が表現されていましたね。
楽章ごとに入れるテロップにもヒントがあります。
今回マエストロが使用したベーレンライターの楽譜には「雷雨、嵐」ではなく「雷鳴、嵐」と書かれているではいるではありませんか。(奥田さんが訳して下さいました!) なるほど。
そしてマエストロ曰く「田園は風景を描写したのではなく、人間の心理を描いているのだ」と。
奥が深いです。