#146 「糖尿病」病名変更の動きナゼ?
今夜は、
「糖尿病『名前を変えて』」
2022年11月14日
ブルーにライトアップされたのは
東京都庁や札幌市時計台
秋田のなまはげ、大阪城。
この他各地の病院など
日本全国およそ200カ所です。
というのも…
11月14日は「世界糖尿病デー」で、
「インスリン」を発見した博士の誕生日に
ちなんだものです。
その「糖尿病」。
今、名前を変えようという
動きがでています。
そもそも糖尿病は
血糖値を下げる働きをする
「インスリン」というホルモンの
分泌が少なくなったり
作用が低下したりすることで
血糖値が高くなる病気。
治療せずにいると失明や意識障害
さらに心筋梗塞や脳梗塞などの
リスクが高まります。
病名を変えようとしている理由は
「糖尿病」という名前と
病気の実態にズレや
マイナスイメージを
払拭したいということです。
患者にとったアンケートでは
9割の人が「糖尿病」という病名に
「抵抗感」や「不快感」を
抱いていました。
その理由としては、
「尿に糖が出るという
不潔なイメージ」
「排泄物の名前が入っている」
「だらしない生活習慣のせいで
発症するイメージがある」
という声が。
糖尿病には遺伝で
かかりやすい体質に加えて、
食べ過ぎや運動不足など
生活習慣から発症するケースは
もちろんあるんですが、
それだけでなく若い人や子供でも
免疫の異常により発症したり
別の病気や薬が原因で
発症たりしてしまうなど
生活習慣とは関係ないケースもあります。
こうしたことなどから
「名前を変えよう」
という動きが出ているんです。
実際に病名を変えるには
かなりの時間がかかるということですが、
日本糖尿病協会などは
「まずは1年~2年をめどに新しい病名を考えて
国などに提言したい」と話しています。
いま日本では
20歳以上の4人に1人が
糖尿病、またはその予備軍である
とされています。
初期段階では自覚症状が出にくいため
気づかないまま放置している人も
多いそうです。
糖尿病は早期発見と
早期の治療が本当に大切です。
定期的な検診を受け、
もし病気と分かったら適切な治療を受けるなど
改めて、自分の体のことについて
考えてみてください。