障がいのある方が必要な支援やサポートを受けながら、共同生活を行う事ができる住まいの事です。マンションやアパート、戸建てなど一般の住宅を利用し、障害者総合支援法に基づく障害福祉サービス事業として社会福祉法人やNPO法人などが設置運営しています。グループホームは、障がい者4〜5人の入居者の他に、食事などの日常生活、お金の管理をサポートしてくれる世話人がいて、単なる生活支援だけではなく、人生をより豊かにするお手伝いをしています。
ドラマの劇中に登場する『しきさいのいえ』は、小林聡美さん演じる加代子が夫の死後、自宅の一軒家をグループホーム用にリフォームし、世話人として結やカッチャンら4人の知的障がい者と一緒に暮らしている設定です。劇中の2000年当時はまだ障害福祉サービスも十分整備されておらず「住み込み」的な世話人により支えられていましたが、現在は「職場」として交代制の勤務が一般的となっており、世話人の職場と住居は区別されています。
大森広翔
道枝駿佑(なにわ男子)
大日本チョーク社長の長男。
やりたいことが見つからないまま、父が経営するチョーク会社に就職。
入社当初は障がい者雇用をめぐり父と衝突するが、従業員たちの労働への真摯な姿勢から、「働く幸せとは何か」を学んでゆく。
佐倉結
芳根京子
大日本チョークで仮採用として働き始めた知的障がい者。グループホームから通っている。
雲や虹など天気に関するものが好きで、知識も豊富。
自閉スペクトラム症の傾向があり、広翔よりもたった一日早く入社した自分を「先輩」と呼ばせたり何かと「こだわり」が強い。
そんな彼女の言動に、最初は困惑する広翔だったが、グループホームを訪れたことを機に心を通わせるようになる。
結の天気や絵を描くことへのこだわりが、広翔をそして会社の未来を変えることに…。
東村勝也
(カッチャン)
戸塚純貴
大日本チョークで働く知的障がい者。結と同じグループホームの利用者でマスコット的存在。
自閉スペクトラム症の傾向があり、コミュニケーションがかなり苦手。相手の気持ちに関係なく一方的に同じ言葉を何度も何度も繰り返す。
『優しい』ことへのこだわりが強く、それが広翔たちが作った新しいチョークを思わぬ方向へ導くことに…。
三輪加代子
小林聡美
結が生活するグループホーム「しきさいのいえ」の世話人。
元々は養護学校(現在の特別支援学校)教諭だったが、3年前に自宅を障がい者専用のグループホームにリフォームし、知的障がい者の結やカッチャン、奈央と岸田くんの世話をしながら、楽しく暮らしている。
障がい者に対して健常者と変わらぬ態度で接する加代子の姿は広翔の障がい者への理解を大きく変えることになる。
大森彰男
江口洋介
大日本チョークの社長。広翔の父。
創業者である父(広翔の祖父)から会社を継ぎ、15年前に障がい者雇用をスタートさせた。
少子化やデジタル化で先細りするチョークの未来に不安を感じつつも、広翔や従業員たちには「チョークは大丈夫だ」と明るく振る舞う。
広翔にとっては…幼少期は仕事で家にいないことが多かった仕事人間の父。この度、母(彰男の妻)の入院を機に一緒に働くことになり戸惑い気味。しかも二人暮らしをすることになり気まずい…。
経営が危ぶまれる中、障がい者雇用に固執する父のことが理解出来ず、入社当初は反発する広翔だったが、次第に父の言う「働くことでしか得られない幸せ」の意味がわかるようになり…。