肩こりや頭痛の原因に!猫背とはまた異なる「スマホ巻き肩」チェック法と対策
1月12日(火)日本テレビほかで放送の「バゲット」では、スマホ巻き肩の症状と対策を特集。これまでに約2万人の姿勢を診てきた柔道整復師 小林篤史先生に解説いただいた。
スマホ巻き肩とは、「スマホを見る時に手元を長時間のぞき込むせいで、肩が体よりも前に出て内側に入り込んだまま筋肉がこわばり、姿勢が戻らなくなってしまった状態のこと」と小林先生。
「肩こりや腰痛の原因になるだけでなく、放っておくと呼吸が浅くなったり、腕が上がらなくなるなど怖い症状を引き起こすこともある」という。
小林先生によると、猫背のようなもの…と思ったら大間違いだそう。猫背は首や背中が曲がっている状態だが、スマホ巻き肩は、さらに肩が丸まってかたまってしまっている状態。
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猫背は肩こり・首の痛み・腰痛などになりやすいが、スマホ巻き肩はさらに、急に腕が上がらなくなり痛みを伴う、呼吸が浅くなって疲れやすくなるリスクもあるという。
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小林先生によると、スマホ巻き肩で肩が内側に巻いて胸の筋肉が縮むことで肺が圧迫され、呼吸が浅くなる。そのため酸素が行き渡りにくくなり、疲れやすくなるということだ。
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下記の6項目のうち3つ以上当てはまると、スマホ巻き肩の可能性が高いという。
・まっすぐ立って力を抜いた時、両肘が外を向く
・まっすぐ立っても体が丸まったように感じる
・腕を上げた時、耳の横まで行かない
・あお向けで寝るより、横向きの方が楽
・肩の付け根あたりにコリを感じる
・呼吸が浅い、または呼吸しにくいと感じる
◾️スマホ巻き肩対策ストレッチ
小林先生には、スマホ巻き肩対策ストレッチを2つ教えていただいた。
一つ目が、胸の筋肉を伸ばして肩の位置を戻す「大胸筋伸ばし」ストレッチ。
まず壁に対して90度に立ち、アゴを引き背筋を伸ばす。
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次に、壁側の肘と手のひらを壁につける(この時、肩と肘は同じ高さに)。
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そのまま体を軽く前に出して胸を張り、10秒キープ。
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終わったら反対側の腕も同じように行う。また、胸や肩などに痛みがあったらやめて、無理のない範囲で行う。
「(スマホ巻き肩は)肩が前に出て丸まることで胸の筋肉が収縮してかたまってしまった状態です。ですので、胸を開いて筋肉を伸ばすことで肩を正しい位置に戻すことが大切です。また、スマホを長時間見ていると肩が丸まるだけでなく顔が前に出てかたまってしまっているので、首と背筋を伸ばして行うことも大切です」と小林先生。
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二つ目は、伸ばした胸の筋肉をなじませる「Wのポーズ」ストレッチ。
まず、アゴを引いて背筋を伸ばす(座ったままで行ってもOK)。
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次に、バンザイをするように両手を真上に上げてピンと伸ばす。
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続いて、腕がアルファベットのWの形になるように肘を引く(肩甲骨を寄せて肘を引く)。
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再度、両手を真上に上げて伸ばす。
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これまでの一連の動きを1セットとし、これを10回繰り返す。
「先ほど開いた胸の筋肉を別の方向に動かすことで、かたくなった筋肉をさらにほぐし、再び縮んでしまう事を防げます。大胸筋伸ばしとセットで毎朝行っていただくと一日いい状態が持続しやすくなります」と小林先生。
こちらも無理のない範囲で行う。
また、最後に小林先生から注意が。スマホ巻き肩は、そもそもスマホを見る姿勢を改善しないと繰り返してしまう。日頃から、手元のスマホを覗き込むのではなく、スマホを顔の高さまで上げて見る癖をつけることが大切だそう。
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※記事の内容は放送時のものです。
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