「過乾燥」に注意!冬の保湿の落とし穴・テクニックを専門医が解説
1月5日(火)日本テレビほかで放送の「バゲット」では、冬の保湿テクニックを特集。
やり方を間違えると、逆に皮膚にダメージを与えてしまう保湿。冬に起きやすいのが「過乾燥」。間違った肌ケアをしてしまうとより肌が乾燥してしまうという状態になりかねないという神楽坂 肌と爪のクリニック 院長 野田弘二郎医師に、冬の乾燥肌対策を教えていただいた。
まずは「お風呂上がりのボディーケア」について。
Q.お風呂上がりのボディーケア、オススメはどれ?
1.お風呂上がり、あまり体を拭かない状態でクリームを塗る
2.お風呂上がり、しっかり体を拭きクリームを塗る
3.お風呂上がり、すぐには保湿ケアをしなくてもいい
正解は1.の「お風呂上がり、あまり体を拭かない状態でクリームを塗る」。
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野田先生によると、お風呂上りにしっかり体を拭いてしばらく放置してしまうことが、より乾燥が進んでしまう過乾燥の原因。
「入浴して体を洗う際、皮膚の表面にある皮脂や、角質にあるセラミドが洗い流されてしまうことがあります。皮脂やセラミドも、肌の水分を保持する役割を担っている物質です。つまり、お風呂上がりの肌は無防備で最も乾燥しやすい状態にあるのです」と野田先生。
最も肌が無防備であるのと同時に、保湿のベストタイミングでもあるのがお風呂上がり。肌の細胞が水分を含んで柔らかくなり、毛穴も開いて、保湿成分の皮膚への浸透、吸収力が高まる。
そこで野田先生オススメの保湿方法は、湯船から出たらすぐ、吸湿性の良いタオルで、肌をこすらずに体の水分を軽く吸い取る。そして、体から湯気がまだ上がっている状態で、お肌の角質層で水分を保持してくれるセラミド配合のローションタイプの保湿剤を塗るというもの。浴室内は湿度が高いため、そこで保湿ケアするのが効果的だそう。
保湿剤がお肌の表面をコーティングし、水分の蒸発を防ぎ、過乾燥にならないという。
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ちなみに、べたつきが少ないタイプの保湿剤などであれば、タオルで水分を拭き取る前に塗ってもOKと野田先生。
さらに、その前の体の洗い方については、粗目のものでゴシゴシと洗うよりも、やさしく洗う方が乾燥肌対策には効果的とのこと。
続いては「お化粧前のフェースケア」について。
Q.化粧をする前はぬるま湯で洗顔後、「??」でお肌を温めてから保湿ケア
「??」の答えは、「ホットタオル」。
「お湯で洗顔するよりもホットタオルで肌を温めた方が、熱と蒸気の作用で肌の角質が柔らかくなり、毛穴も開き、より保湿成分を吸収しやすくなります」と野田先生。
濡らしたフェースタオルをしっかりと絞った後電子レンジで温める(加熱時間の目安は500Wで30秒〜1分)。タオルによって温まり方も違うので、火傷をしないように手で触れて確認。そのタオルを、顔が温まるまで2分〜3分ほど顔にのせる。途中でタオルが冷めたら温め直す。
ここでも、注意すべきは過乾燥。ホットタオルで温めた直後の肌は、肌に残っている水分が蒸発してお風呂上がりと同様の過乾燥のリスクがある。そのため、素早く保湿剤を塗って水分と保湿成分を肌に閉じ込めることが必要。
また、この際厳禁なのが「保湿剤をゴシゴシ擦り込む」こと。ホットタオルで温めた後のお肌は、想像以上にやわらかく敏感になっているため、お肌に刺激を与えないように、やさしく塗る。
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今回は手軽なおうちでのケアを紹介したが、お肌のケアで何か異常を感じたら医師に相談を。
※記事の内容は放送時のものです。
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