ストーリー
前編・あらすじ
とある地方銀行前。緊張の面持ちで銃を取り出した猿渡佐助(間宮祥太朗)はその日、訳あって“銀行強盗”に手を染めようとしていた……。
……が、勢いよく押し入った先では、中東系とアフリカ系のいかつい男2人組が従業員に銃を突きつけ、まさに銀行強盗真っ最中!想定外の鉢合わせに、いきなりピンチに!しかし、佐助には絶対に失敗できない深〜い“事情”があった……。
佐助は、人質の一人・弁護士のさくら(上白石萌歌)の提案を受け、先客の強盗2人組に交渉を試みるが、彼らには言葉が全く通じない。しかも、この2人も強盗に至った深〜い“事情”を抱えており……。
それぞれの、のっぴきならない“事情”が次々明らかに!シンプルだったはずの銀行強盗は、それぞれの事情が複雑に絡み合う、予測不能のジェットコースターストーリーへと展開していく!
前編ネタバレあらすじ
2ヶ月前―。家業の染物会社を営む佐助(間宮祥太朗)は、妹の小春(貴島明日香)から、恋人・植松(ニシダ)を紹介される。そんな矢先、小春の余命がわずかと発覚。手術の費用を求め、辿り着いたのが銀行強盗のバイトだった。
一方、もう一組の「銀行強盗」マサルとワタル(蟹江アサド・星野ルネ)は、生粋の日本人だが、見た目から警察にあらぬ嫌疑をかけられるなど、我慢の限界に…。いっそのこと海外移住したいと、デタラメな言葉を話す外国人になりすまして、作戦を決行した。
支店長・鈴木(阪田マサノブ)は、自分の誕生日のご褒美に、行きつけのSMクラブの女王様・マイ(ファーストサマーウイカ)を呼び出し、金庫でプレイを楽しんでいた。その時、窓口に強盗が突入。亀甲縛りをされたまま、慌てて人質に紛れる。自分の変態趣味がバレるのを恐れ、マサルたちのデタラメ言語がわかるふりをして、強盗が金庫へ行くのを止めようとしていた。
そんな中、金庫から悲鳴が!出てきたのは、髪ボサボサ、髭ボーボーで、意味不明な言葉を叫ぶ謎の男(細田佳央太)と、バールを突きつけられたマイ。バールが振り上げられた次の瞬間、弁護士のさくら(上白石萌歌)が、強烈なハイキックで謎の男を打ちのめす…!さくらは、数週間前、不倫相手の上司・山根(袴田吉彦)に頼まれ、銀行に潜入していた刑事だった。
しかし、現場に到着した山根の声に、人質のギャル・芹那(円井わん)が反応。芹那は、山根が二股をかけていた不倫相手だった!山根の裏切りを知り、呆然となるさくらだが……。
一方山根は銀行の金庫に高級麻薬が保管されているという情報を掴み、銀行を強盗に襲わせ、捜査のフリをして、麻薬の横取りをたくらむゲスい汚職刑事だった。その計画に利用されたのが佐助だった。
銀行は警察に包囲され、佐助は絶体絶命に。その時、気絶していた謎の男の意識が回復。意味不明な言葉を呟き、襲いかかってくる謎の男に佐助が発砲!銃弾は外れるものの、なぜか悲しそうな目で佐助を見る謎の男。銀行の外では、山根が狙撃命令を下す。レーザーポインターの狙いが佐助に当たり、引き金を引く狙撃手!銀行の床が、血に染まる!
後編・あらすじ
銀行は警察に包囲され、主人公・佐助(間宮祥太朗)は絶体絶命に!狙撃手が引き金を引いた次の瞬間。銃弾に倒れたのは、とっさに佐助をかばった謎の男(細田佳央太)だった。驚く佐助に「……わかりませんか、僕です」。なんと、謎の男の正体は〇〇だった…!
「謎の男」の「ウラ事情」を聞いて涙する一同。さらに…中東系とアフリカ系のいかつい「銀行強盗」2人組は、実は生粋の〇〇であることを打ち明け…2組の強盗の仲介役を買って出た、弁護士・さくら(上白石萌歌)は、本当は〇〇であることを打ちあける。ギャル・地味な女・SM嬢のマイ(ファーストサマーウイカ)など、それぞれが「見た目からは想像できない」「ウラ事情」を抱えていた。そして、全て、裏で糸を引いていたのは、警部の山根だった!
銀行強盗・人質…外見と内面のギャップに問題を抱えていた登場人物たちが、本当の自分の姿を告白した時、全員が一致団結し、想像をはるかに超えた、奇跡の大逆転劇の幕が上がる!