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ザ!鉄腕!DASH!!

日曜よる7時00分~7時58分 放送

DASH島 ~DASH島流“ウニしゃぶ"~

2020.10.11 公開

この日、舟屋に城島からメンバーと後輩2人に集合の号令が。
「“ウニしゃぶしゃぶ"っていうのがあんのよ」それは、食の宝庫・淡路島の名物料理。
速い潮によりプランクトンやミネラルが多い海で育つウニは、高級旅館などに卸される。
昆布やカツオで取った出汁にウニを濾し、そのペーストで味をつける。そこに、鯛など淡路島の周りで獲れた新鮮な白身魚をしゃぶしゃぶすれば、濃厚な味を堪能できる。
しかもこの日は、初めて6人全員が集まった奇跡の日。「ウニしゃぶやりましょう!食べたい」


ウニしゃぶをするには、出汁をとる食材、具の白身魚、そして大量のウニを調達せねば。
ウニは、6人前なら30個以上必要だが、DASH島の周りにはいくらでも。
普段は、エサの海藻生い茂る海底の岩場に。獲るには、素潜りで岩陰から見つけ出さなければならないが、「シンタローは潜るの上手かったもんね」
真冬に極寒の荒波の中、Tシャツ短パンで難なくサザエを獲ってきた野生児なら。


そして、もう一人の適任者は、北海道の海の近くに産まれ、幼少の頃から漁師に揉まれ、遊びがてら素潜りしてた松岡が。これで数の心配はいらないはず。
「あと白身魚は釣りで」ウニしゃぶは脂が少なく、ウニの旨味を吸いやすい白身魚を具に。
DASH島にも、活魚なら超高級魚のカサゴや、肝醤油で食べる刺身が美味いカワハギなど、白身魚には事欠かない。


「釣りといえば長瀬でしょ」長瀬は釣りの本格派。20年以上のキャリアで、3m越えのカジキから、警戒心の塊・外来ガエルまで釣り上げてきた。
そこに同行するのは太一。無言になりがちなアタリ待ちも、軽快なトークで間をもたせる。
となれば、城島は「僕は…出汁(係)?」同行するのはもちろん、愛弟子・リチャード。
島の周りには、赤はんばやクロメなど海藻さまざま。しかも、採るのは船の上から。これなら、カナヅチ師弟コンビの2人でも。


さっそく、島の東側で松岡とシンタローがウニ獲り。島の山が崩れてできたか、海底は遠浅の岩場。そこに生い茂る海藻がウニは大好物。潮に流されにくい、岩の隙間に隠れている。
水深は3mほどだが、あの野生児のシンタローが「これ口呼吸っすか?メッチャ苦しいっすね」人生初体験のシュノーケルに苦戦。
そこで、慣れるまでは先輩・松岡が。だが「ウニ探してたらサザエしか獲れねえんだよ」
サザエも海藻が大好物。岩の隙間に隠れるのもウニと同じ。


つまり、ウニがいてもおかしくないエリアなのだが、「ウニがいない。浅いからかな?」
ウニは明るいのを嫌い、外敵から身を隠すため、深場の岩陰に隠れていることが多い。
幸いDASH島の東側は岩と海藻の環境はそのままに、どんどん水深を落としていく。
そこで、水深5mで捜索することに。日光が弱まり、見えにくくはなる上に、水深が深くなれば水圧も増す。獲物を見つけても、潜って40秒もすれば、肺を圧迫され、息が続かない。


ウニの穴を見失わぬよう、息継ぎは10秒足らずで、再び狙った獲物めがけて潜水。
「ムラサキとサザエ(獲った)!」ムラサキウニは生なら100g1万円以上になることも。
そいつらがいるポイントさえ分かれば、シュノーケルに慣れてきたシンタローも参戦。
そして、松岡はさらに沖へ。同じ環境の水深7mで別の獲物に狙いを定めていた。
それは、濃厚な味わいで100g35,000円以上の値もつく、深場に潜む幻のウニ・アカウニ。


しかし、「岩の奥へ逃げちゃう。視界も悪いし…」日光はさらに届かず、水圧も増す。
捜索を続けると、海藻をめくった下に待望のアカウニを発見。「30個か、まだ遠いな…」
一方、南側の岩場では、城島とリチャードが出汁の材料集め。「岩場に張り付いてるカメノテ。あれがええ出汁でんのよ」
エビやカニの仲間で、煮れば、甲殻類の旨味と潮の香りの出汁がとれ、味噌汁が美味い。


「ここ一帯がカメノテだらけの岩場」カメノテは卵から孵ると海を漂い、先に固着していたカメノテが出す誘引物質に誘われ、すぐ近くにくっついて群生する。
「岩との隙間にヘラを入れて取る」体を固定するセメントの様な分泌物さえ剥がせば、一気に。
さらに城島には、別の出汁も、岩を一段降りた波打ち際に。「イガイも良い出汁が出る」


アサリなど二枚貝の一種で旨味のある出汁が出るため、汁物・酒蒸し・炊き込みご飯に。
カメノテより乾燥に弱く、潮が引いても水から出にくいよう、一段深い場所に群生している。
リチャードが見つけたイガイは掴める大物サイズ。「捻じって、引っ張ればええねん」
岩に固着するために出す足糸(そくし)という繊維は、放射線状に張ることであらゆる方向に体重の約1000倍の力にも耐え、さらに足糸を生え替えて、いい環境を求めて移動も。


そして、2人でカメノテ60個、イガイ20個を調達。と城島が、「で、もう一つ、めちゃくちゃ良い出汁が出るヤツがおんのよ」
そいつは、夏場の干潮に現れるショウジンガニ。上海蟹の仲間で身は少ないが味噌はたっぷり。
それが溶け出した出汁を味噌汁にすれば、コクと甘みが。
ショウジンガニは海藻の生える岩の陰に。そこで、東伊豆・カニ獲りの定石「ひっこくり」で。


「ひっかける」と「くくる」が語源となった通り、手元の紐で輪が縮む竿先を岩陰などに入れ、カニを待つ。餌に誘われ、輪に入ったらひっこくるだけ。
本場では、臭いの強い魚の頭や内臓を餌にするが、DASH島では、「この島ってようキムチ流れ着くのよ」数ある漂着物の中から、選りすぐった臭いヤツで。
目ぼしい潮溜まりに仕掛けを突っ込み、キムチの臭いが広がるのを待つ。しばらくすると、リチャードの竿にカニがハサミをかけたが、横から何やら黒い影が。


臭いに誘われたのか、横やりを仕掛けてきたのはダイナンギンポ。高級魚ギンポの仲間で最大30cm。ギンポの仲間とあって天ぷらが美味い。
一方、城島は慣れた竿さばきで「獲れた!サイズ(全長20cm)もええ感じ」1匹目をゲット。
と、続けて2匹目をひっこくろうとした時、寸前で逃がしてしまったが、それを弟子のリチャードがすかさず手づかみで。「島の伝統文化が…時代やな」


その頃、白身魚担当の太一と長瀬は、DASH島西側の沖。ここは大物釣りの実績が。
以前、成長するにつれて名前が変わる出世魚・イナダを吊り上げたポイント。
少々脂は乗っているが、1匹釣れば6人でたらふくしゃぶしゃぶできる。
「餌はアジだから大物が来ると思うよ」餌に使うのは生きたアジ。擬似餌のように誘わなくとも、アジはリアルに逃げ回り、あとはアタリを待って引き上げる。


しかし、「これ根掛かりだよね…?」イナダに襲われ、暴れたアジが、海底の岩場に逃げ込んだことで、岩や海藻に仕掛けが引っかかってしまった可能性が。
そして、アタリか根掛かりかで一喜一憂していただけで時間は過ぎ、結局、釣果はゼロ。
一方、ウニを探して1時間半。松岡が見つけたのは、「でっかい真鯛がいる!」
80cmクラスの大物が3匹も。と、そのうち1匹がシンタローをいざなうように岩場の上をゆっくりと泳ぐ。野生の勘が働く男がその岩場を探ると、「(アカ)ウニ獲った!」


そして、一通り、食材を調達して、舟屋に持ち寄った男たち。具の魚は、餌に使ったアジだけとなったが、「とりあえず(ウニしゃぶ)やってみよう!」
まずは、出汁作り。ショウジンガニを半分に割る。こうすれば身だけでなく、カニミソの味も出汁に溶け出す。鍋に水を入れ、そこにカメノテとイガイも。


そして、ウニを割って身を取り出すが、「ムラサキウニよりもアカウニの方が身が入ってる」
上品な味わいのムラサキウニは、旬の終わり。一方、甘みの強いアカウニは、まさにこれから。
物によって身の量にバラツキのある時期だが、32個全部開ければ「すごい量とれた!」
すると、「そのまま生(ウニ)でいきたいよね」「濾しちゃうともったいないからね」


本来、ウニしゃぶは、ウニの身を濾して、そのペーストを出汁に溶き、ウニの濃厚な味わいと香りを出汁の旨味に馴染ませるが、DASH島では、ウニの身を濾さず、カメノテ・イガイ・ショウジンガニのトリプル出汁と混ぜるだけに。「味噌汁っぽくなってきたな」
さらに、本来は鯛など白身魚のところを、DASH島のウニしゃぶは、餌用のアジで。下ごしらえは、シンタローが。「城島さんに(捌き方)教わりまして」


それは、自粛期間中の6月。都内某所でマンツーマンの「三枚おろしの練習や」
「お腹、背中、背中、お腹の順で捌いていく」「腹背背腹か…三又又三みたいなことですね」
アジは練習の時よりだいぶ小さい魚だが、「三枚におろせてる。練習の成果出た」
これで何とか、DASH島流・ウニしゃぶの完成。まずは城島がその味を。
「上品なウニの甘味!最高に(さいこうに)、このウニしゃぶいいね!」
続いて、弟子・リチャードの感想は、「イガイの出汁が意外と効いてます」


そして、〆は専門店の定番、味が染み出した出汁でリゾットといきたいところだが、DASH島に米はない。ならばせめて、全ての旨味が詰まったウニ出汁を頂く。
だが、「(味)薄いな…」身を濾すのを横着した結果、ウニが入った、ただの海鮮出汁に。
「いい記念でウニバーサリー(アニバーサリー)になりました!」城島の〆も薄味で。

【DASH島 特設サイト】

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