新宿DASH ~クモ・イモリ~
11月18日(日)の『新宿DASH』では、新宿のビルの屋上にTOKIOが作ったハート池にあの生き物が!?
延べ293日かけて完成したハート池。その大小の池を繋ぐ橋が壊れてしまった…!
都心を襲った大型台風24号による強風が、10kg以上の木材を載せた橋を流してひっくり返してしまった。
しかし、その被害は橋だけで、池に植えたイネ(新男米)はしっかりと根づいていたため無傷だった。
「意外に丈夫だね」とTOKIOもホッと一安心。
そんなイネに身を潜めていたのは、アシナガグモという、水辺によく棲んでるクモ。
お尻から粘着質の糸を出し、水面およそ10cm程に覆いかぶさるように網を張って、水の中に卵を産みに来た小さな虫を捕まえて食べ、稲の害虫である小さな虫を食べてくれる「益虫」のひとつ。
「でもクモってどうやって屋上に来るんですか?」という太一に、「羽はないが空を飛んでくる」と川上さん。
クモは長く吹き流した糸で風を受けて風船代わりにして飛ぶ「バルーニング」で、風任せで移動。
時には、100km以上移動する事も。つまりこのアシナガグモは今年何度も直撃した台風の風に乗って、遥か遠くの水辺から、偶然的にこのハート池に着陸した可能性も。
「へーそういうことも起きるんだね」と長瀬も思わず感心。
一方で、いったいどこからやって来たのかわからないヤツが、TOKIOが「みゆき」と名付けたアカハライモリ。初めて見つけたのは、ハート池ができて間もない、記録的猛暑が続いた8月の事。
大都会新宿にも、かつては大きな池があり、沢山のイモリが。
しかし、昭和40年代から始まった大都市化により、池が埋め立てられ、その姿は消えてしまった。
東京23区でも、絶滅危惧種の最高ランクに指定される程で、自然に生息しているものとは考えられない上に、指先に無数の毛が生え、建物の壁を垂直に上ることができるヤモリはともかく、指先がツルツルしているイモリが、高さ25mの屋上まで上ってくる事は不可能。
川上さんの推測の一つが「まだ小さいことを考えると土の中に紛れ込んでいたのかもしれない」ということ。
というのも、ハート池に敷いた土は、ベース基地から40kmの東京都青梅市の森の中、かつて田んぼだった場所ですくって集めた粘土。その土の中に、イモリの子どもが紛れ込んだ可能性が。
このハート池で見つかったのはメスで、オスがいれば子孫を残す可能性も!
ちなみに、「みゆき」と命名したのは太一で、その由来は、イモリ繋がりの井森美幸さんにちなんだもの。
「大切に育てたいね」という太一だが、本来イモリは、里山の池や田んぼに棲む生き物で、豊かな環境が無ければ生きていけない。とはいえ、ハート池にもイモリのみゆきにとって欠かせないものが!
それが、ハート池に生えてきた水草。実は、ヤゴなどの水生昆虫が棲む水草は、イモリにとって、いいエサ場になる。
そして、そんな水草で見つけたのが、みゆきに比べて2cm程小さい、オスのイモリ。
そのオスに太一がつけた名前が、国民的長寿番組のスタジオがあった「新宿アルタ」から近いという理由で、「タモさん」。
イモリはこれから、泥の中など暖かい場所に潜って冬眠し、春になれば目覚め恋の季節を迎える。
つまり、タモさんとみゆきが子どもを作る可能性も十分にある!
「(2匹の子どもが)見たいですね」とTOKIOが願うように、
このハート池で、イモリのみゆきとタモさんが結ばれれば絶滅したと思われる、新宿生まれのイモリを増やす事にもつながるはず。
「ハート池を良くするための環境づくりは、まだまだ続けた方がいい」と太一が言うように、これからもやるべきことはたくさん。そして、池づくりは第二章へ…。