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ザ!鉄腕!DASH!!

日曜よる7時00分~7時58分 放送

新宿DASH ~100年続く杜プロジェクト、完結~

2024.01.28 公開

大都会・新宿で、延べ230日のビッグプロジェクトが、ついに完結。
その舞台は、DASHベース基地からおよそ5km。同じ新宿区の国立競技場の目の前。
緑を作るプロ集団とタッグを組み、挑むのは「でか!これが森になるの?」かつて都営住宅があった、サッカーコート約2面分の敷地に1月31日全面オープンする都立明治公園。
そこに、都会の生き物達のオアシスを目指し、100年続く杜(もり)を作る!

オープンに向け、着々と整備が進む昨年9月中旬。「土も変えていかないと」というのも、長年コンクリートの真下にあった土は、「(リトマス紙で)この色はアルカリ性」
アルカリ性だと植物の根の生長が妨げられ、栄養不足で枯れてしまう可能性が。そこで、飲食店が多い新宿の街に出て、アルカリ性の土を中和するための捨てちゃうもの探し。

「廃棄するもので柑橘系ってあります?」「捨てるコーヒー豆とかはないですか?」太一、横山、松島、さらにスタッフも総出で集めた結果、大量に出た捨てちゃうレモン。
1か月かけ集まったのは、「100kg分くらい」水分が多いとカビの原因になるため、入念に乾燥。それをミキサーで細かく粉砕し、粉末状に。「匂いも味もレモン!」

では、レモン(酸性)の力で中和することはできるのか?アルカリ性の土と混ぜてみると「pH6くらいじゃない?」「だいぶ効果ありましたね」
これを、緑のプロ達が同時並行で改良を進めていた土の中へ。満遍なく混ぜ込んだら、見た目の美しさから、シンボルツリーにもなるアオダモの根の周りに。

「これが1本目!」植える木の本数は700本以上。どんどんレモンを粉々にし、土に混ぜ、木を植え続けること1か月。
この日、新たに一人、前のめりな男が。「Travis Japanの松田です」2年前、世界デビュー。国際派アイドル・Travis Japanの最年少・松田元太24歳。松島とは同期。

と、運ばれてきたのは「来た来た、ここに植える木」それは、株式会社TOKIOが開拓を進める、もう一つのフィールド、福島県西郷村・TOKIO-BAの森から。
「何本でも持って行って下さい。森を整理する意味でも」「このコナラいいですね」
だが、この日は根を一旦切っただけで、4か月後。
「前回切断した部分から新しい根っこが生えてる」

「水分や養分を吸いやすくなってる証拠。移動させても活着しやすい」環境が変化してもスクスク生長できるよう、時間をかけ準備する「根回し」という技術。
仕上げに生まれ育った土を入れ、専用の布で梱包。「(布は)土の中で分解されていく」

他にも、カブトムシが大好きなクヌギや、紅葉が映えるイロハモミジなど、4か月がかりで準備した、福島生まれ福島育ちの木を、大都会新宿の100年続く森へ。
「これを全部植えましょう」福島からの移住組は11本。若い力を借りて運んだら、まずは2本のコナラを、森の入り口に出来る芝生エリアの淵に。

だが、ビルに囲まれた大都会。この日、最大瞬間風速13m/秒の強風が。「ヤバい…風の通り道になってる」そこで「支柱かけますね」先端の尖った杭を土に打ち込み、木を支える。
そして、作業すること2時間。福島育ちの11本を植え終え、「これで根付くかどうか」

1か月半後。自分たちで植えた木は、「(生育)順調ですね」「冬の休眠に入りつつあります」「自力で葉っぱ落とせたんですね」
一方で、「木を探すのが大変なので、目印になるような名札を作りたい」100年続く杜づくり、最後の総仕上げ。大きな70本の木に樹名板を。

その材料は、公園のウッドデッキを作った際に出た端材の板。これを新宿のベース基地に持ち帰り、樹名板を製作。と、芸術派アイドル・松島「彫刻刀で彫って色を入れる」
さらに「絵の具の色を一から作る」この提案に、太一「色を作ることはできるかも」2人を案内したのは、2年前に新宿の屋上にやってきた、新たな仲間の先輩。

5年がかりで棲みついてくれた、8000匹の大群。大都会では絶滅寸前、棲みつく可能性5%以下の在来種・ニホンミツバチ。
「この巣のミツロウをとってクレヨンを作る」ミツロウは、ミツバチ自らが作り出すロウ成分。防水・防腐効果があるため、様々な生活の場でも活用される。

まずは8000匹の群れを維持するのに欠かせない、卵や幼虫など次世代が入っていない巣を見つけ、「この部分だけいただきますか」
そこには、1か月以上に渡り、新宿の花の蜜をせっせと集めた、働きの結晶が。とれたてを初めて口にした松田、「なんで泣いてんの!?」「いやぁ…感動しすぎて」

クレヨンの原料になるミツロウと貴重なハチミツを分けるため、専用の布とザルによる二層の漉し器で。ゆっくりと濾された、混じり気のないハチミツは「宝石みたい」
2時間かけて濾せば、「(ハチミツが)出切ったね。白い巣がミツロウ。この部分をクレヨンにする」

春にハチミツを絞った際に残していたミツロウと一緒に、60℃以上のお湯で溶かし、巣に付着していたゴミなどを取り除く。「これを冷やすと固まる」
冷やすこと1時間。「スゴーい、固まった」ハチミツと花粉が貯蔵されていたミツロウ。だから、ほんのり甘くて黄色い。

「質感はクレヨンっぽい」試しに紙に描いてみると「つかない…色がうっすら…」なので、「このミツロウに今度は色を入れていく」
使うのは、酸性の捨てちゃうものを集めた際に頂いたレモンの他、コーヒーかす、大根、人参、ビーツ、キャベツをカラッカラに乾燥させ、色とりどりの粉末にしたもの。

とはいえ、名札を設置するのは100年続く杜。より、雨に強くするため、オリーブオイルを少々加える。満遍なく混ぜたら、再び溶かしたミツロウに。
「溶けきったら型に流す」固まるのを待ち、「なんか色が温かいね」この6色のクレヨンで、ウッドデッキの端材を彫って描いた模様の中を色付け。

そして、年が明けた1月。実際に植えた木に掲げ、「嬉しい!自分で植えた木に自分で作った樹名板」「名札(のデザイン)もそれぞれ違う」「木自体にも個性が生まれそう」
そして、残る60枚以上の樹名板は、地元・千駄谷小学校の6年生が、図工の授業を兼ねて。事前に彫ってもらった模様に、ミツロウクレヨンで色を。

では、地元の小学生が思い思いに描いた名札を子供たち自らの手で。樹名板と木の番号を照らし合わせ、「みんな(木)見つけられるかな?」「探して探して」「この木いいね」「いいじゃーん!かっこいい」
親から子、そして孫へと、3代に渡り受け継がれていく、100年続く杜。「10年後も20年後も100年後も(名札)ついてたら嬉しいよね」

【新宿DASH 特設サイト】

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