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ザ!鉄腕!DASH!!

日曜よる7時00分~7時58分 放送

グリル厄介 ~南米の悪魔 ジャンボタニシ~

2019.08.04 公開

今回、城島と松岡がやって来たのは、三重県松阪市。
日本三大和牛の一つ、松阪牛も有名だが、古くから、その牛を使って耕す、米作りも盛んで、現在、東海地方イチの米どころ三重県で、生産量2位。
この時期、青々とした稲が田んぼを覆いつくしているはずだが、稲が全く生えていない田んぼが。
福島DASH村で何度も被害に遭った“いもち病"などで稲が枯れたというよりは、根元から株ごとなくなった様子。
「もう田んぼじゃないじゃん…溜め池だし。これひどいな…」と松岡も思わず言葉を失う。


田んぼを丸裸にしてしまう犯人であり、今回の厄介者の正体は、ジャンボタニシ。
東南アジアなどに多い寄生虫“広東住血線虫"が寄生している可能性があり、この寄生虫が、粘膜や傷口から体内に侵入すると、最悪の場合、死に至る可能性も。
手袋をして捕まえてみると…「デカイ!」日本に生息するヒメタニシと比べると、体積はおよそ10倍。
とは言え、タニシと言えば、田んぼや用水路で、コケ(藻類)などを食べる事で水をキレイにしてくれるが、加藤によれば、「私たちが思っているタニシとは違う。全く別の生き物です」との事。


日本にいるヒメタニシなどと、このジャンボタニシは、そもそもの祖先は海の巻貝。
ヒメタニシは、淡水で生活できるように進化した。ジャンボタニシは、タニシと日本で呼ばれているが、正式には、スクミリンゴガイという名で、見た目がリンゴに似ている巻貝の仲間。
原産地は、アルゼンチンのラプラタ川流域。コケ(藻類)だけでなく、水生植物や魚、ザリガニの死骸など何でも食べる。
さらに、えら呼吸だけではなく、肺のようなものも持っていて、空気中の酸素を取り込むことが可能。
つまり、水陸両用タニシ。


植えたばかりの稲は、まさにジャンボタニシの大好物。そのうえ、食欲旺盛で、体重の半分以上は1日で食べてしまう。
このジャンボタニシが数千匹いれば、田んぼ1面分の稲が1日でスッカラカンになってしまう。


恐ろしいのは食欲だけではなく、驚異的な繁殖能力も。
日本のヒメタニシは、卵ではなく、直接子供を30匹ほど産むのに対し、ジャンボタニシは、その10倍。
その上、回数も多く、3~4日ごと(繁殖期に約30回)に産卵する。つまり、1年で9000匹!
しかも、卵には神経毒があり、この卵を食べる生き物は日本にはほぼ生息していない。


毒に触らぬよう、トングで慎重に卵を取り、水没させて死滅させていくが、あまりの数に…
「手作業とかじゃキツイね。この量はヒドイな…」
ここまでジャンボタニシの数が増えた理由は、記録的な暖冬の影響と考えられる。
本来は、5℃以下が数日間続くと、およそ90%が死ぬのだが、この冬の松阪の平均気温は、例年を上回り、7.3℃。
結果、多くのジャンボタニシが冬を越えて生き残り、大量発生してしまった。


そこで、手で捕獲するのは諦め、エサでおびき寄せる作戦に。
というのも、ジャンボタニシは触角を頼りに、数m先のニオイを嗅ぎ分ける事ができる。
入り口を切ったペットボトルに、穴を空けた水切りネットをかぶせて仕掛けづくり。


その中に入れたのは、計4種類の異なるエサ。
まず、地元の商店街で分けて頂いたぬか床。強い発酵臭でアピール。
さらに、甘い香り漂うバナナ、血生臭さでアピールするサンマ、地元農家さんが普段試しているタケノコ。
この4種類のエサを入れた仕掛けを、田んぼの隅に、匂いが広がりやすいように向きを変えて設置。
設置してわずか5分で…「あ!ジャンボタニシ出てきてる!?」
匂いに誘われて、大量の厄介者が!?

【グリル厄介 特設サイト】

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