江夏さんによると、眞彦君は全身を使って投げてはいるが、軸足の「ため」がないので、フォームもバラバラで力強い投球ができていないという。
今の注意点を踏まえてもう一度左で投げたところ・・・「46.5km」。
先ほどの指示だけで球速が2km近くアップした。
軸足も始めのフォームと比べると、多少高く上がるようになった。
もっと右足を上げて「ため」が作れるようになれば、さらにスピードが出せるようになるという。

続いては太一が挑戦することに。
同じくまずは右で投げてみると、
江夏「眞彦君と大してかわらないよ。」
と記録は「76.7km」。
ボールはキャッチャーに届いているが、大暴投。
これには太一、ちょっと苦笑い。

気を取り直して、いよいよ左で投げてみる。
すると・・・「44.5km」。
太一の場合は、投げるコツが分かっているため、左腕だけで投げてしまおうとしている。 そのため、右手の動きがおろそかで、フォーム全体に連動性がないという。


そこで、江夏さんに身振り手振りで直接指導してもらい、再度投球。
すると・・・「56.5km」。
なんと!スピードガンは11.5kmアップし、コントロールもキャッチャーめがけてボールが向かっていた!!
大人の太一のほうが過去のスポーツ経験などもあり、上達が早いのだろうか?

また、二人に共通のアドバイスとして、江夏さんは暇さえあれば常に左手でボールを持って感触を確かめることが大切であるという。

これで分かった二人の問題点。
太一は右腕を使っていないことで、眞彦君は右足を使っていないこと。
さらに二人は、効率よく左投げになるためにある先生に相談することに。