海水の水質を保つには、このプランクトンにどれだけの捕食者がいるのかが重要となる。
そして、冬の海には大きな魚がいないため、それに代わる小さな捕食者はどれだけいるのか?
と、城島が発見したのは、カミクラゲ。東京湾ではよく見られる冬の風物生物。
プランクトンを摂取するが、その生態の多くは謎に包まれている。
さらに、観測台の上でさらに捕食者を捜すと、これまた別のクラゲがすいすいと泳いでいた。

そして、身体をS字にくねらせ、プランクトンの海を嬉しそうに泳ぐ、小さな姿がうようよと…。
城島「なんかいっぱいいる」
早速、網でつかまえ、水槽に入れてみると、それはシラスアユ、つまりアユの赤ちゃんだった。
清流の川に棲むといわれるアユ。
1年魚のアユは、卵から孵ると、冬に川から豊富な海へ落ちてきて、夏までに大きく成長し、川を下る。
昭和30年代に姿を消したアユは、現在徐々にまた姿を現している。
達也「すごいな〜、こうしてみると東京湾」

しかし、食えども減らないプランクトンは死んでしまうが、海底へ堆積。
分解する際に水中の酸素は消費され、分解できないものはヘドロになってしまう悪循環。
秋口にはその無酸素状態の水塊が生態系を危険にさらす青潮となる。