色が白く、日本のワサビの4倍ほどの長さまで生長するヨーロッパ原産の西洋ワサビ。その最大の特徴は日本のワサビよりも1.5倍は辛いと言われるシャープな刺激。欧米ではすりおろして主に肉料理などに利用されている。

取り掛ったのは、一昨年の11月。
日本の西洋ワサビを9割以上生産するという北海道にやって来た、先代村人の安部。
安部「こんにちはー」
西洋ワサビ農家の菊池さんと共に、雪に覆われた畑を掘り返してみると姿を現した巨大なワサビ。
安部「大きい」
しかし、これでも小さいサイズ。
本来ならば根の長さだけでおよそ1m。
その育て方は、枝分かれした細い根を13cm大に折り、畑に植えるという方法。
太く長いワサビは養分を蓄え辛味が増すということで、辛い大物を目指す。

より大きく、より辛いワサビを求めて男達が選んだのは、守口ダイコンなどでも実績のある大物専用の畑、「高畝」。
手動ドリルで土を柔らかくし、植える体制を整え、菊池さんから頂いた「種根」を植えていく。
太一「柔らかいから、サッサって入っていく」
手動ドリルの甲斐あって、作業はスムーズに進む。
達也「収穫まで分からないから怖いな」
明雄さん「葉っぱ次第だからな」

西洋ワサビは9月までが葉の生長期。根に養分を蓄えるのは秋以降の事。
その時のためにも葉を出来るだけ大きく育てたい。
達也「早く出てこいよー」
太一「楽しみだ」

西洋ワサビの根の標準サイズ1mにするため、まずは葉の高さ90cmを目指す。