そして、今宵、西洋ワサビの辛さを堪能すべく、男達は作りたい物があった。
留守番の北登を村に残し、海へと繰り出した達也太一。
太一「あれ美味かったもんね」
2人が思い出すのは、ソーラーカーだん吉で神奈川県小田原へ立ち寄った際に味わった出来たてのカマボコ。
太一「板わさ食おう」
西洋ワサビの辛味を活かす、カマボコを作るため、この時期旬の白身魚を狙う。

まず、最初の引きは太一。
太一「来てそうな感じ」
これは期待できると、糸を巻き上げてみる。が、
太一「餌付いてる」
惜しかったのはこの一回のみ。
その後は、海が荒れ釣りどころではない状態に。
釣果が無いまま港へ戻り、途方に暮れる二人。
すると、
漁師さん「これでも持って行ったらいいべ」
親切な漁師さんに、朝獲れたばかりの大きなカレイを分けてもらうことが頂いた。

早速、村に戻り頂いたカレイをさばいていく。
太一「魚もさばけるんだね」
魚のさばきも名人なのは明雄さん。
一方、新村人、礼斗のお手並みは?
太一「うまい、うまい」
独学で勉強したという包丁さばきはなかなかの物。
あとは、包丁で叩いて細かくし、すり鉢ですり潰していく。
達也「そして、塩」
この塩が魚のタンパク質と結合し、カマボコのぷりぷり感を生む。
太一「重たくなって来たよ」
塩の効果で粘りが増した身を給水と殺菌効果がある杉の板に乗せ、蒸すこと30分。