乾燥すること、6時間。
湿度も充分維持できたのか、乾きが早く、だいぶお盆らしくなってきた。
息が見える様になれば乾き始まりの目安となる、吐いた息が白くなる乾燥目安もしっかり確認でき、今がちょうどマコモの振り時。
2年がかりで手に入れたマコモズミ、ようやくの出番となった。

ポイントは漆の表面に吸い付ける様にたたきつけ、擦り合わせること。しかも手早く。
こうして乾燥させる事、一週間。
無事、こだわりの凹凸が浮き出てくれるか?

そして一週間が経ち、お盆の具合を確かめてみる。
達也「出てくるのかな?」
マコモを丁寧に拭いていくと現れたのは、奇麗な朱色の凹凸模様。
一方のこだわり続けたアヒルは、くすみはあるものの、無事凹凸にはマコモがのり、美しく仕上がっていた。