一方、松岡は高知県香南市。
それは、地元商店のご主人、野村さんに聞いたご当地調味料。
野村さん「“どろめのいり汁”を使うべきやね」
一般的にはシラス、高知ではどろめと呼ばれるイワシの稚魚。
それを使った、どろめのいり汁と呼ばれる調味料があるという。
あるところに行けば貰えると聞き、やってきたのはちりめん、つまりどろめを塩ゆでにする工場。

そこでは、春先が旬のどろめが大量にちりめんになっていく。
いり汁とは、工場でどろめを湯がいて出たダシ汁のこと。
醤油が高価だった時代には、いり汁が販売されることもあった。
ちりめん工場のように大量にどろめを茹でて旨味が出ないと、美味しいいり汁にならないと言い、今でも貰いに来る人がいるという。
せっかくなので茹でている釜から直接いり汁を頂く。
松岡「土佐湾のエキスだ。濃厚な味!」

野村さんのご自宅で、いり汁を入れて炒めた焼きそばを頂く。
松岡「お魚のエキス以外に調味料使ってないのにいい味!」
他にも、地元では醤油と混ぜて“どろめ汁”や“いり汁そば”、煮物などでも使われる。
と、松岡が側にある食材を使って何やら料理を作り始める。
手早く完成させたのは、いり汁入りのニラタマ。
野村さん「これはすごいね。もっと食べていい?」
評価は、上々。