これは、コマなどにも見られる効果で、高速で回転運動する物体には、
その姿勢を維持し続けようとする力が働く。
岡田先生「これがジャイロ効果です」
それは、オフィスチェアに座る太一が、回転する円盤を持って傾けるだけで、
傾けた方向へ体ごと動かしてしまうほど強力。
岡田先生「大事なのは、傾けた方向に体が動くということ」
自転車は、傾いた方向にハンドルを切ることで、元の姿勢に戻ることが出来る。
つまり、ジャイロの力を応用すれば、自転車の転倒防止に役立つはず。
長瀬「すごいなー、大学行きてえな」


自転車の転倒防止にジャイロ効果を用いるため、
厚さ6mmの鉄板を、直径50cmの円盤に加工。
この円盤を回転させることで生まれる力こそが“ジャイロ効果”なのだ。
ジャイロ効果は、重くて大きな円盤にすることで、より効果が発揮され、
自転車が倒れにくくなる。
そして出来あがった円盤は高橋さんの指南で、前輪挟むように2枚取り付け、
さらに効果が発揮されるように設置する。
この状態で、円盤を回転させて走らせてみると、その効果は絶大だった。
無人の自転車は、何もないときと比べ、断然、安定した直進走行を見せた。
これで、ジャイロ効果を使った「転倒防止装置」が完成。


続いては動力探し。
2人が目を付けたのは、自転車の前輪に付いているダイナモ式ライト。
これは回転をする車輪と摩擦することによって発電する仕組みになっている。
長瀬「逆の発想で、回転するものを車輪に押しつけたら動かせないかな?」
そこで、車輪を動かせるパワーのある動力を求めて、
プロ仕様の電動工具が揃うお店「シモムラ」へ。
力強く回転するモーターを使えば、車輪も回せるかはず。
さっそく見つけた動力候補の電動工具は2つ。
どちらもスピードコントロールが出来る、「電動ドライバー」と「電動草刈機」。