だが、田んぼのものと特別な生長の違いが見られなかった、牧草地のヒマワリには
山下先生「(放射性物質の)取り込み能力が、すごく高いというデータ」
1本当たりの効果計算は、土に含まれる放射性物質量の約1/47(ヒマワリに含有)という結果。
田んぼヒマワリの約50倍というそのデータに専門家のお二人も驚きを隠せないと言うが、今回の調査にはそれを素直に喜べない疑問点がいくつかあるとのこと。

牧草地の空間放射線量率は、毎時約18マイクロシーベルト。
それは、牧草地の土の放射線物質量(1kg当たり)が田んぼや畑とはケタ違いに少ないというデータにも関わらず、空間放射線量率では牧草地が最も高かったという事実。
山下先生「降って来た放射性物質が枯れた植物上に留まったか?」
つまり、枯れ葉には放射性物質が多く溜まる事が既に知られているが、3月の牧草地表面は、例年、前の年の枯れ草に覆われているもの。
そのため、下の土には落ちなかったのでは?という推測。

更に牧草地は放射線量率の高いと言われる森林地帯、里山に近く、囲まれている。
その影響で、毎時約18マイクロシーベルトという計測値となったのではないかという。
だが、細かな疑問点は他にもあり、こうした説明には科学的根拠がまだ不十分なため、今回の結果では植物による吸収効果に関する結論は出せないという。
JAXAでは他の地域、植物を含めた更なる調査を引き続き継続。