事故当時6歳。30km圏内に住んでいたアレクサンドル・
ツカチェンコさんは、事故後ここに移住。
20品目の野菜を作っている自給農家で、夫婦2人暮らし。
家の裏にある0.2haの畑を見せてもらうと、そこにはミルクを得るためのヤギ、鶏も8羽飼育されていた。
達也「まさにDASH村と同じだね」
大きく違うところは、ここに暮らす人々の放射能への意識。
自分たちの食べるものを検査に出すことは、ほとんどない。
それでも体の不具合はない。
安全性は全く気にしてない、それが最も健康な秘訣と話す。

そして、秋には森で自生するキノコを採って食べるのも楽しみと言う。
だが、これがベラルーシにおける大きな問題だった。
訪れたのは、放射能から人々を守ることを目的とした研究を続ける“ベルラド放射能安全研究所"。
副所長のウラジミール・バベンコさんによれば、森の奥は除染されていないため、そこに生えるキノコは食品安全基準の100倍〜200倍のものもあると言う。
しかし、自生のキノコを採取し食すのがこの国の習慣。
内部被ばくが大きい時と、キノコの収穫時期が重なるとの調査結果。
森の奥の自生キノコを口にする者はいまだ多いという。
キノコを採取しなければ、生活できないほど貧しい家庭の子供は、さらに深刻になる傾向にあるという。

研究所は、学校への提案指導も行ってる。
“ナロブリャ第一学校"は、6歳〜17歳の生徒300人が通う。
その図書館の入口から最も近い場所には、対象年齢別の放射能教則本を多数陳列し、子供たちの知識向上を図っている。
さらに研究所により、内部被ばくの程度を知ることが出来る、車載式ホールボディカウンターで、巡回検査が定期的に行われている。
特に有益だったのが、検査中その場で生活習慣などの指導も出来る事。
あえて検査官が私服なのも、より子供たちをリラックスさせるため。
そこで、達也もホールボディカウンターで初検査実施。