市場のオモニお勧めは“メセンイ"、日本名をカプサアオノリと言う。
綠藻類で、アオノリよりもずっと細く、見た目は苔に近い。
地元の漁師たちにとって カルクッスには欠かせない。
早速、漁師・キムさんに材料を預け、調理開始。
アサリでダシを取り、日本のイイダコ“チュクミ"を生きたまま茹でる。
さらにアワビ、カルクッスとメセンイを大胆に入れたら、韓国の漁師料理“メセンイカルクッス"が完成。
太一「うどんだ!調味料なしで、いいダシ出てるよ」
一方、長瀬は麺の達人がいるという名店『山西會館(シャンシホイグァン)』。

麺職人・王張龍さんは山西省一の技術を持つ面点師。
その王さんが見せるのは、面点師の中でも難易度が高い大技。
麺を延ばしては折り、延ばしては折りを繰り返すこと14回、1本の麺が16384本に。
その細さから龍の髭になぞらえた“龍髭面(ロンシュイミェン)"まで、麺を導く。
長瀬「もうこれは繊維だね」
この龍髭面は、手で延ばす製麺の進化系。
また手延べ麺は別のルートで福建省に伝わり、竹で延ばす“索面(ソウミェン)"へと進化。
その製法が、後の日本に伝わり、手延べそうめんの製法として、今も三輪・小豆島・島原など日本各地に残っている。

さらに、王さんが生み出した麺 “気球面(チーチューミェン)"は、王さんのみが極める奥義。
山西省のコシが強い麺生地に息を吹き込み、大きく膨らませる。
龍髭面は細すぎるため油で揚げて調理され、気球面はオーブンレンジの中へ。
完成したのが、面点師・王さんの技が結集した一皿“気球龍髭面"。
炒めた具材を龍髭面、気球面に乗せて頂く。
長瀬「(気球面は)ナンみたいな食感」
一方、太一はソウルの学生街で聞き込み。
若者に人気の“ちゃんぽん"という麺料理があると聞き、その専門店へ。
太一「ちゃんぽんってどこの国の料理なんだろう」
と、出てきたのは、日本のちゃんぽんとは似ても似つかない、赤いスープ。